原題:『Pearl』
監督:タイ・ウェスト
脚本:タイ・ウェスト/ミア・ゴス
撮影:エリオット・ロケット
出演:ミア・ゴス/デヴィッド・コレンスウェット/ダンディ・ライト/マシュー・サンダーランド/エマ・ジェンキンス=プーロ
2022年/アメリカ
ヤングケアラーの問題を扱うホラー作品について
『X エックス』(タイ・ウェスト監督 2022年)の続編である。日本では一年経ってようやく公開されたのだが、予想通り『X エックス』よりも面白いと思う。それはただのホラー映画ではなく、タイトルバックなどを1950年代頃のハリウッド映画のように忠実に再現し、例えば『オズの魔法使』(ヴィクター・フレミング監督 1939年)を「悪夢」に仕上げているからである。
その面白さは演出だけに留まらない。何といっても主人公のパールを演じたミア・ゴスの演技力が出色で、教会のオーディションにおける華麗なるダンスを披露した後に、義理の妹のミッツィ―を相手に戦争に赴いた夫のハワードに対する不満を述べる長尺のワンカット・シークエンスを経て、ラストにおける、これまた長尺の満面のハリウッドスマイルまで完璧といってもいいのではないだろうか。
おまけに本作はヤングケアラーの問題もあぶり出しており、より一層恐怖を身近に感じさせるのである。
チェルシー・ウルフの「ウイ、ウイ、マリー」を和訳しておきたい。
「Oui Oui Marie」 Chelsea Wolfe 日本語訳
可哀そうなジョニーの心は
日当たり良好のフランスのどこかで
ドキドキしていた
彼は偶然いやらしい目つきをした少女に出会った
彼女はまるで子猫のようだった
彼女は踊ったり遊んだりすることが大好きだった
彼はフランス語を学んでいなかったけれど
塹壕を後にする頃には
喋ることに不自由しなかった
彼は会話をするには十分知識があった
そう、そう、マリー
君は僕のためにこれをしてくれるのかい?
そう、そう、マリー
僕は君のためにあれをするよ
僕は君の目が大好きだ
君の目が僕をデレデレさせてしまう
君は僕を狂わせてしまい
僕をじらして悩ませるんだ
何故僕たちは他の恋人たちのように
フランス語で会話できないんだろう?
僕はフランス人の恋人からもっとキスが欲しいんだ
そう、そう、マリー
もしも君が僕のためにこれをしてくれるのならば
そう、そう、マリー
僕は君のためにあれをするよ
彼らが広い並木道を歩いていると
「僕のための君
いつの日にかパリで
僕は君に僕と結婚させてあげるよ」と彼は囁いた
その時威勢のいい少年の集団が
密かにキスを投げてきた
マリーは賢かったから彼らは諦めて
彼女のそばを通った時に彼らは歌った
彼女のそばを通った時に彼らは歌った
そう、そう、マリー
君は僕のためにこれをしてくれるのかい?
そう、そう、マリー
僕は君のためにあれをするよ
僕は君の目が大好きだ
君の目が僕をデレデレさせてしまう
君は僕を狂わせてしまい
僕をじらして悩ませるんだ
君は僕を狂わせてしまい
僕をじらして悩ませるんだ
君は僕を狂わせてしまい
僕をじらして悩ませるんだ
何故僕たちは他の恋人たちのように
フランス語で会話できないんだろう?
僕はフランス人の恋人からもっとキスが欲しいんだ
そう、そう、マリー
もしも君が僕のためにこれをしてくれるのならば
そう、そう、マリー
僕は君のためにあれをするよ
Chelsea Wolfe - Oui Oui Marie (Official Audio) | From the Original Motion Picture "X"
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