原題:『狐のバラッド』 英題:『Foxfire』
監督:藤田千秋
脚本:藤田千秋
撮影:藤田千秋
出演:藤田千秋/藤木北斗/藤田都/藤田文代/上田洸太/五代雄介/藤巻優/岩井巧/清水奈美/セーラちゃん
2017年/日本
現代の寺山修司監督作品について
PFFアワード2017年の審査員特別賞を受賞した作品である。監督に関しては情報が少なく、『あるみち』(杉本大地監督 2015年)に出演しているということだけは分かった。
ほぼ一人で担っているためなのか、画質も音響も荒いことはいなめないのだが、例えば、『HOW & WHY 2 馬小屋の乙女』(マイク・ストロング監督 1985年)や『艶説 明治邪教伝』(土居通芳監督 1968年)などのポスターや『処女が見た』(三隅研次監督 1966年)ののぼり旗などを映すところはそれなりの映画通だとは思うし、音楽の使い方などにはセンスを感じたものの、本作はまるで寺山修司作品の新作のように見える。これは誉め言葉なのであるが、個人的には寺山作品が全く肌に合わないのである。