水洗いした青山椒を10分間ゆでてアクを抜く。途中好奇心がわき、うっすら緑褐色になったゆで汁を舐めてひどく後悔した。
かつて粉末ジュースを直に口に含んだ時の数10倍の酸味が舌に走った。慌てて口を濯いだが、痺れと痛みは容易に取れない。漸くえぐみが薄らいできたら、次は強烈な塩味が持続し最悪だった。くれぐれも真似をしないようにお願いしておく。
ゆでた山椒の実を水にさらして1時間おく。よく水気を切ってから酒で割った醤油でコトコト焦がさないように極弱火で煮る。ひたひたの煮汁の量が約3分の1になった時点で火を止めて冷ます。ポリ容器に移して冷蔵庫に入れておけば1年は大丈夫とのこと。

醤油漬けにした青山椒を、チリメンジャコや脂肪分の多い魚・肉と一緒に炊くと抜群の効果を上げる。ピリリとした刺激と爽やかな風味は胡椒のはるか上を行く。古から愛されてきた我が国の優れた香辛料だ。
