寮管理人の呟き

偏屈な管理人が感じたことをストレートに表現する場所です。

「むかし下津井回船問屋」を見学

2009年03月05日 | 

旅の大きな楽しみの一つが郷土資料館の見学だ。その土地の文化を学ぶことは即ち敬意を表することだと思う。私は古い建物の前に立った。「むかし下津井回船問屋」のパンフレットにはこう書いてある。

 「むかし下津井回船問屋」は、今に残る廻船問屋の建物をできるだけ当時に近いかたちで復元し、交流や観光など幅広くご利用いただける施設としてオープンしました。
 この建物は、江戸時代に金融業と倉庫業を営んでいた荻野家の分家の西荻野家の住宅を、明治初期に廻船問屋高松屋(中西家)が取得したもので、商家の母屋やニシン蔵として使われていました。

母屋入口付近に設置された「北前船」。下津井の町に繁栄をもたらした船の模型をじっくり観察した。

北前船の模型

一階にはかまど、桶、蒸し器などが再現してあり当時の生活を窺い知ることができる。二階の展示品は貴重なものばかりだ。下津井は良質なタコが獲れる漁場として有名である。私は古から使われたタコツボの形状を食い入るように見た。

タコツボ

江戸時代の人々が使用した行燈(あんどん)には様々な種類があって興味深い。用途によって使い分けたことがわかる。下津井の町に電灯が普及するのは明治43(1910)年に倉敷電灯が開業して以降のことであると説明してあった。文明開化から40年以上も要したとはまったく知らなかった。

行燈

これだけ優れた内容で入館料無料という点には非常に驚かされる。下津井観光の際にはぜひ訪れて欲しい施設だ。

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