釜玉（かも川うどん）

乾麺（うどん）を大鍋でゆでている間薬味の準備をする。もちろん丼鉢には湯を張って温めておく。麺のかたさを自分の歯と舌でチェックしてザルに移す。

湯を捨てた丼に湯切りした麺を入れて卵を割る。好みの薬味をのせて生醤油を適量回しかける。一気にかき混ぜてまろやかな味のうどんを味わう。咽喉越しを楽しむ料理と言ってもよいだろう。

やっぱり乾麺が好き

順番が逆になってしまったが、我が家でよく使うのが備中特産の乾麺である。夏から秋にかけては冷麦・素麺を、そして冬から春先まではうどんをゆでることが多い。私は気温が下がると太い麺を好む傾向があるようだ。

乾麺は長期保存ができてなおかつ味と喉越しがよい優れもの。ゆで時間が長いのだけが玉に瑕だが、一旦この味を覚えてしまうと待つことも重要だとわかる。かも川うどんは汁物だけでなく、ぶっかけや釜揚げにしても美味である。