寮管理人の呟き

偏屈な管理人が感じたことをストレートに表現する場所です。

滋賀県草津市矢倉2丁目の瓢泉堂(後編)

2012年03月03日 | 
店の中には誰も居なかったので入口近くのインターホンを押す。すぐに女性の声が聞こえた。

「どういったご用件でしょうか」

「お店の前に建っている古い道標について少しお話を伺いたいと思いまして…南草津駅から歩いて来た旅の者です」

店の人が出て来るまで大きな立派なひょうたんを観賞させてもらった。昔は水筒代わりなどにしたらしいが、我が家にあるミニサイズは七味唐辛子入れになっている。

女将さんと挨拶を交わし矢橋(やばせ)道が現在では東海道本線で途切れてしまっているため若干遠回りする必要があると教えてもらった。私は丁重にお礼を言って観光マップを貰った。

東海道と矢橋道の分岐点に建つ矢倉道標

矢倉道標は東海道と矢橋道の分岐点(追分)に設置されている。うばがもちや(今は草津市大路2丁目で営業を続ける)の軒下に道標が建て替えられたのは寛政10年(1798)で、東洲斎写楽が浮世絵の世界から姿を消した数年後にあたる。

矢倉道標(草津指定文化財)
「右や者せ道 古連より廿五丁 大津へ船わ多し」

広重の浮世絵で早駕籠が走る方向(東海道を南下)から右に曲がって(西へ)二十五丁行くと大津への船の渡し場があるという意味になろう。一丁を単純に100メートルとすれば湊までは2.5キロちょっとの距離である。ここから長い歩き旅が始まった。

矢倉道標の前から南方(旧東海道)を望む

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スルメイカ肝臓の塩漬け

2012年03月03日 | 食材
スルメイカの肝臓に付着している墨袋を慎重に引きはがし肝臓と足(手)を切り離す。今回は塩辛作りの過程を説明しよう。親指大の肝臓をトレイなどに移して全体に塩をまぶす。

肝臓にたっぷりと塩をまぶす

トレイを少し傾けて冷暗所で5~6時間放置して脱水を行う。この間肝臓は肌色から茶色へと変化する。縮んでかたくなった肝臓を裏ごしにかけペースト状にして塩辛のベースは完成である。この状態で既に旨味たっぷりだ。ベースにイカの身を加えて瓶詰めにして醗酵を待つ。

脱水が進むと肝は茶色に変わる

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