草津本町のかまぼこ屋・坂井屋の販売コーナーから店の人を呼ぶ。返事は聞こえたが忙しいのか出て来る気配はない。私は細工かまぼこの見本写真に視線を移した。
細工かまぼこはかつて祝いの折り詰めには必ず入っていたものである。私の記憶では備後地方でその姿を見掛けなくなったのは昭和50年半ばあたりである。今でも作っている業者があったとは…。昔のことを懐かしく思い出したところに女性従業員(女将さんだろうか?)が現れた。
彼女は一見客に対して店の歴史が百年を超えることや80軒近くあったかまぼこ屋が今では数えるほどに減ってしまったことなどを丁寧に教えてくれた。商工センターへ出店する話もあったが丁重に断ったと歯切れよく語る点に老舗のプライドを見た。私は結局平天と角天の2種を手土産に買い求めた。
細工かまぼこはかつて祝いの折り詰めには必ず入っていたものである。私の記憶では備後地方でその姿を見掛けなくなったのは昭和50年半ばあたりである。今でも作っている業者があったとは…。昔のことを懐かしく思い出したところに女性従業員(女将さんだろうか?)が現れた。
彼女は一見客に対して店の歴史が百年を超えることや80軒近くあったかまぼこ屋が今では数えるほどに減ってしまったことなどを丁寧に教えてくれた。商工センターへ出店する話もあったが丁重に断ったと歯切れよく語る点に老舗のプライドを見た。私は結局平天と角天の2種を手土産に買い求めた。
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草津八幡宮の祭神は品陀和気命(ほんだわけのみこと 応神天皇)、息長帯比売命(おきながたらしひめのみこと 神功皇后)、帯中津日子命(たらしなかつひこのみこと 仲哀天皇)。また宗像三女神、素盞嗚神、倉稲魂神、金刀比羅神を合祀している。
同宮のパンフレットから由緒について引用しておく。
古来、この草津、古江の地は深い入江であって天然の良港をなし、神武天皇、神功皇后の伝説を多く残している。社伝によれば、推古天皇御宇(五九三 - 六二八)宮島の厳島神社とほぼ時を同じくして、この入江の奥に多紀理姫命を海路の守護神として祀ったのが当神社の創祀という。…往古は当社の崇敬範囲は己斐より廿日市に至る沿岸部一帯に及んでいたという。…古くは社殿は海浜の近くにあったと伝えられるが、再建の度に高所へ遷され、現在では力箭山の中腹に鎮座している。
同宮のパンフレットから由緒について引用しておく。
古来、この草津、古江の地は深い入江であって天然の良港をなし、神武天皇、神功皇后の伝説を多く残している。社伝によれば、推古天皇御宇(五九三 - 六二八)宮島の厳島神社とほぼ時を同じくして、この入江の奥に多紀理姫命を海路の守護神として祀ったのが当神社の創祀という。…往古は当社の崇敬範囲は己斐より廿日市に至る沿岸部一帯に及んでいたという。…古くは社殿は海浜の近くにあったと伝えられるが、再建の度に高所へ遷され、現在では力箭山の中腹に鎮座している。
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