青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

津軽の芸術、高みから。

2024年07月21日 17時00分00秒 | 弘南鉄道

(青森が生んだ才能@田舎館村・田んぼアート)

最近は珍しくなくなりましたが、稲の穂の色の濃淡を使って描く田んぼの芸術「田んぼアート」。弘南線と黒石へ向かう国道102号線がちょうど交わる辺り、田舎館の道の駅とウインズ津軽、そして村の考古学資料館が交わるエリアに、田舎館の田んぼアートと、弘南線の田んぼアート駅があります。田んぼアートなので、上から見ないと何が何だかさっぱり分からないのですが、火の見櫓のような「弥生の里展望所」があって、300円を払うと上空からのアートの何たるかを見ることが出来ます。この日は午後に入って早くもガスり始めた田舎館村、岩木山の影すら見えなくなってしまってイマイチ冴えない眺め。西側に描かれたのは青森が生んだ版画家・棟方志功の肖像画。これは稲ではなくて石で作られています。石の色の濃淡を合わせるだけでも大変だと思うのだが、誰が作ったのであろうか。

「田んぼアート」の旬の時期は、7月から8月の終わり、青々と稲が伸び、そして稲の穂が色づき始めるまでのこと。6月の終わりはまだ季節的には早かったかもしれない。今年の田んぼアートのテーマは、地元出身の作家さんが描いた「じいさんばあさん若返る」というファンタジー系のアニメをモチーフにしたものらしい。作品としては2019年からあるものらしいが、すいません、そっち方面はあまり詳しくないんでよく分かりませんのです。田舎館村は、八甲田山系から流れて来る浅瀬石川の扇状地~平地に開かれ、比較的地味の肥えた豊かな土壌に恵まれています。リンゴを基本とした果樹栽培とコメ作りが中心の農業地域ですが、村内にあるオリンパスの子会社である青森オリンパスは、同社の屋台骨のひとつでもある内視鏡関連事業の中核工場。カメラがスマホに取って代わられる中で、オリンパスや富士フイルムなどのメーカーはその技術を医学やバイオの分野に展開していて、カメラメーカーの進む新しい形を示しています。

田んぼアートの横を走り抜けて行く弘南線の黒石行き電車。ちょっと車窓からでは、何が描かれているのかを識別するのは難しそうだ。


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