長崎市企画部長がセクハラ疑惑の果てに自殺したという。
1日午前1時50分ごろ、長崎市虹が丘町の山中で、同市の企画部長(59)が首をつって死んでいるのを長崎県警浦上署員が見つけた。
同市は部長が報道機関の女性記者に対し、わいせつな行為をした疑いがあるとして、1日にも詳しい事情を聞く予定だった。
同署によると、同日午前0時50分ごろ、部長の家族から「帰宅しない」と捜索願が出たのを受け、署員が捜していたところ、登山道脇の木の枝にネクタイをかけ、首をつっているのを発見した。遺書はなかったが、部長が知人らに自殺をほのめかすような言動をしており、自殺と見ている。
市によると、部長は原爆被爆対策部長を務めていた7月下旬、同市内のホテルで女性記者にわいせつな行為をした疑いをもたれていた。
長崎市といえば、前市長が銃殺され、急遽立候補した田上氏が市長になったことで記憶に新しい。その市長の補佐役であるはずの企画部長が、女性新聞記者との疑惑で、自殺に追い込まれたという。単に男女問題ではない、ウラを感じるのは私だけだろうか。長崎市役所内の人事抗争、権力抗争の果てにこのような事件が表沙汰になったのではないか。
セクハラ疑惑として表沙汰にならなければ、公務員の世界では、男女問題は結構寛容に扱われてきた。女好きで素行のよくない管理職が、出世街道をばく進して行く例も普通に見られた。
今回の事件は、そういう公務員の世界が次第に変化していく一例かも知れない。