澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

マントヴァーニ「Gypsy Soul」を聴く

2007年11月23日 00時00分47秒 | Weblog
英国Vocalion社からマントヴァーニ楽団によるCD「Gypsy Soul+Stereo Showcase」がリリースされた。
「Gypsy Soul」は1970年のアルバム。タイトルどおりジプシーにちなむ12曲を収録している。
ツィンバロムの音色で始まる「ブダペストの心」、モンティの「チャルダッシュ」、リスト「ハンガリー狂詩曲第2番」、ハイフェッツ編曲「ホラ・スタッカート」、サラサーテ「ザパデアート」などアルバム全体を通して聴くと、その完成度の高さがよく分かる。

ジプシー音楽は、1950ー60年代にライト・ミュージック・オーケストラによってよく演奏された。情熱的で神秘的な雰囲気が好まれたのだろう。
現在は「ジプシー」という言葉さえタブーになったようだが、「ロマ音楽」と呼ぼうという話は聞かない。

いまや世界は狭まり、「秘境」や「異国情緒」は急速に失われている。もうこんなアルバムが制作されることはないのだろう、と感じた。