テレビ番組なんてろくなものがないと思っていたが、25日NHKスペシャル「にっぽん家族の肖像」は素晴らしかった。
沖縄本島から石垣島明石地区に入植した家族の3代にわたる生き方を描いたドキュメンタリー。85歳のアキばあさんは、50年前から女手ひとつで荒れ地を開拓し、4人の子供を育て上げた。現在は、息子の家族だけが島に残っている。
その孫娘の尚子さん(26歳)が、祖母であるアキばあさんの病気をきっかけに、島で農業を継いでいこうと決心するまでのプロセスが克明に描かれる。
台風ですべてがゼロになってしまう恐怖、将来への不安にもめげずに、農業を継ぐ決心をさせたものは、故郷の土地への熱い想いだった。それとともに「新年の集い」や夏の「エイサー祭り」に見られる肉親や近隣の固い絆が、そう決心させたのだろう。
東京の私の近親者には、親が亡くなった直後から、相続財産を巡る陰謀が始まり、ついには嫁いだ実妹がその実家の「墓」を要求するという事態までに至っている。
俳優の○○○の墓がある寺だから「ステータスが高い」、だから価値があるのだから、墓をよこすか、さもなければカネをよこせという要求だそうだ。
それに対し、貧しくても本当の家族の絆が残っている沖縄は、幸せなところだと思う。
多くの人に見てもらいたい番組だった。
沖縄本島から石垣島明石地区に入植した家族の3代にわたる生き方を描いたドキュメンタリー。85歳のアキばあさんは、50年前から女手ひとつで荒れ地を開拓し、4人の子供を育て上げた。現在は、息子の家族だけが島に残っている。
その孫娘の尚子さん(26歳)が、祖母であるアキばあさんの病気をきっかけに、島で農業を継いでいこうと決心するまでのプロセスが克明に描かれる。
台風ですべてがゼロになってしまう恐怖、将来への不安にもめげずに、農業を継ぐ決心をさせたものは、故郷の土地への熱い想いだった。それとともに「新年の集い」や夏の「エイサー祭り」に見られる肉親や近隣の固い絆が、そう決心させたのだろう。
東京の私の近親者には、親が亡くなった直後から、相続財産を巡る陰謀が始まり、ついには嫁いだ実妹がその実家の「墓」を要求するという事態までに至っている。
俳優の○○○の墓がある寺だから「ステータスが高い」、だから価値があるのだから、墓をよこすか、さもなければカネをよこせという要求だそうだ。
それに対し、貧しくても本当の家族の絆が残っている沖縄は、幸せなところだと思う。
多くの人に見てもらいたい番組だった。