澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

にっぽん家族の肖像「アキ婆から尚子へ」を見る

2007年11月25日 22時13分56秒 | Weblog
テレビ番組なんてろくなものがないと思っていたが、25日NHKスペシャル「にっぽん家族の肖像」は素晴らしかった。

沖縄本島から石垣島明石地区に入植した家族の3代にわたる生き方を描いたドキュメンタリー。85歳のアキばあさんは、50年前から女手ひとつで荒れ地を開拓し、4人の子供を育て上げた。現在は、息子の家族だけが島に残っている。
その孫娘の尚子さん(26歳)が、祖母であるアキばあさんの病気をきっかけに、島で農業を継いでいこうと決心するまでのプロセスが克明に描かれる。
台風ですべてがゼロになってしまう恐怖、将来への不安にもめげずに、農業を継ぐ決心をさせたものは、故郷の土地への熱い想いだった。それとともに「新年の集い」や夏の「エイサー祭り」に見られる肉親や近隣の固い絆が、そう決心させたのだろう。

東京の私の近親者には、親が亡くなった直後から、相続財産を巡る陰謀が始まり、ついには嫁いだ実妹がその実家の「墓」を要求するという事態までに至っている。
俳優の○○○の墓がある寺だから「ステータスが高い」、だから価値があるのだから、墓をよこすか、さもなければカネをよこせという要求だそうだ。

それに対し、貧しくても本当の家族の絆が残っている沖縄は、幸せなところだと思う。
多くの人に見てもらいたい番組だった。



「バンキシャ!」(日本テレビ系)の報道姿勢

2007年11月25日 19時06分28秒 | Weblog
日曜日の夕方に受けねらいの話題を…という番組なのだろうが、「バンキシャ!」を」見てあきれ果てた。

トップ・ニュースは、香川県坂出市の姉妹・祖母行方不明事件の当事者、父親である山下清さんへの「独占インタビュー」。事件の現場となった家の内部をスタジオに再現し、ルミノール反応がどうのこうのという警察顔負けの推理をしたうえで、父親に「独占インタビュー」をするという内容だ。
この父親については、ブログなどで様々な揣摩憶測が書かれているが、TV番組ではその内容を流すことはさすがに人権侵害になるため、この「バンキシャ!」では独占インタビューという形式をとっているのだ。

ここで問題になるのは、インタビューのために報酬を支払ったのかという点だ。経済的に困っているという父親を、カネで釣ったというのなら報道姿勢を問われる問題だ。犯人が捕まったときに流す映像を今から用意していると言われても仕方ないだろう。

司会者の福澤朗は、いつも言うことだが、あまりにひどい。「ハイハイ」「ホーホー」と適当に相づちを打ち、時々さも世情を憂うような表情を作る。その繰り返しで、ロボットのような冷たさを感じさせる。視聴率さえ上がればいいというTV業界関係者の典型だ。

マントヴァーニ「Song hits from Theatreland + Carnival」を聴く

2007年11月25日 12時13分31秒 | Weblog
11月にVocalion社(英国)からリリースされた、マントヴァーニ楽団演奏の「Song Hits from Theatreland」(1958)と「Carnival」(1961)の2on1CDを聴く。
どちらもミュージカル及び映画音楽を収録したアルバムである。特に前者は、「魅惑の宵」「ストレンジャー・イン・パラダイス」「魅せられて」「セ・マニフィック」などを収録していて、マントヴァーニの代表作とも言えるアルバムだ。
「Carnival」は今回が初のCD化である。「So in love」「Shall we dance」など渋めの名曲が収められている。マントヴァーニのアルバムの中では、印象の薄いものであったが、今回聴き直してみると、なかなかいい。

なお、「Song Hits from Theatreland」については、最近、「Fine and Mellow」社から同一内容のCDがリリースされた。「Song Hits from Theatreland+Film Encores」(fm601)だ。Vocalion盤との比較だが、音質は「Fine and Mellow」盤の方がかなり優れている。