澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

「小さな木の実」の原曲を発見!

2010年04月03日 21時19分09秒 | 音楽・映画
「あれは何ていう曲だっけ?」と思うことは誰にもあること。
私の場合、「NHKみんなの歌」で放送された「小さな木の実」(1971年)の原曲とされるビゼーの組曲「美しいパースの娘」を長い間探していた。

以前、同好の方からこの組曲をCDをいただき愛聴しているが、不思議なことにそのCDの中には「小さな木の実」のメロディ(セレナード)は収録されていなかった。

昨日、たまたまリコーダーを習っている家人が「トセルリのセレナードを次に練習するのだけれど、楽譜かCDを持っている?」と言い出した。そこで楽譜を探したが見つからず、「不滅のセレナーデ」というアルバムを引っ張りだした。これは、英国のフランク・チャックスフィールド楽団が1958年に録音したアルバムで、クラシックの小品であるセレナーデを14曲収録している。

 (「不滅のセレナーデ」フランク・チャックスフィールド楽団)

このアルバムを久しぶりに家人と一緒に聴いてみたら、何と2曲目に「セレナーデ~美しきパースの娘より」が入っているではないか。この曲のライナーノーツには次のように書かれていた。
「…ビゼーは”カルメン”の他にも多くの歌劇を書いているのですが、それらの評判は芳しくなく、今では殆ど上演されることはありません。この曲は彼がスコットランドをテーマに書いた歌劇”美しいパースの娘”の中の曲で、歌劇自体は失敗作でしたが、その中から美しい5曲を選んで組曲にしたものの”セレナーデ”と呼ばれる部分です。」

実際に聴いてみると、まさに「小さな木の実」と同じメロディ。昔から持っていたアルバムに入っていたとは、夢にも思わなかった。同時に、何故「小さな木の実」を聴いたとき、デジャブ感覚がしたのかが判明した。

組曲「美しいパースの娘」が入ったクラシックのCDは、ほとんど見つけることができない。しかも、その一枚を実際に聴いてみても、肝心のセレナードの部分は入っていなかったのだ。ところが、イージーリスニング音楽に属するはずのフランク・チャックスフィールド楽団のアルバムには、このセレナーデが入っていたという次第。

ようやく宿題の一つを解いたような気分になった。これで今夜のビールは美味いかも知れない。



大庭照子 - 小さな木の実