澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

アンドレ・コステラネッツの映像を見る

2010年04月07日 10時14分50秒 | 音楽・映画
「What's my line?」という番組に出演したアンドレ・コステラネッツの映像を見つけた。
アンドレ・コステラネッツの名前を知る人は、もはや団塊の世代以上の老人達。彼は、1940年代から1970年代にかけて、アメリカのショービジネスで大活躍した編曲者・指揮者。ロシア革命に伴い米国に亡命したロシア貴族の血を引く人で、正規の音楽教育をサンクト・ペテルブルグで受けている。

1950年代後半から始まったステレオ装置の普及で、彼の録音した数々のアルバム(LP)は、飛躍的に売り上げを伸ばした。クラシックからイージー・リスニングまで幅広いレパートリーを誇り、「スポーツカーを運転するような感覚でウィンナ・ワルツを演奏する」と評され、ポップスでは彼独特の流れるような、ゴージャスなメロディ・ラインを紡ぎ出した。

彼の演奏はなかなかCD化されなかったが、ようやく最近、オリジナル・アルバムが次々と復刻されるようになった。
イージー・リスニング、ムード音楽と呼ばれる分野の中で、一番才能がある人は誰だったかと問われれば、私は間違いなくこのアンドレ・コステラネッツだとこたえる。
彼が来日してNHK交響楽団を指揮したとき、ミュージカル「ショウ・ボート組曲」を演奏した。この映像はNHKに残っていて、何年か前に「N響アワー」で放送された。

このYouTube映像は、1950年代の映像と思われるが、このころ、日本では個人の録音機を持つことなどなかなかできなかった。ビデオなど夢のまた夢という時代だったので、アンドレ・コステラネッツの動画を見る機会は全くなかった。それにしても、よく保存されていたと感心する。

なお、「A Latin American Samba」の映像も見つけたが、これはCBSラジオの番組をフィルム映像で記録したものらしい。生演奏が収録されているので、彼の指揮ぶり、オーケストラの演奏技術がよく分かる。素晴らしいの一言だ。


What's my Line? Andre Kostelanetz


A Latin American Samba