会津地方は気温が20℃の予報、風も弱く最高の陽気になった。
午後、越冬したチョウに会いに里山を巡った。あわよくば、ホソミオツネントンボも、と。
我が家でも咲き出したキクザキイチゲ、いつもの群落を覗くと、わずかに数本が咲き始めていた。未だほとんどは葉の開いたばかりの状態だった。
陽の当たる林道を上ると未だ雪が残っていた。日だまりにヒオドシチョウが止まっていた。
先日はキタテハだけだったが、今日は越冬したチョウがほとんどすべて顔を見せてくれた。
シータテハ
ヒヨドシチョウ
テングチョウはアブラチャンの花の蜜を無心に吸っていて、数センチ間近に近づいても逃げようとしなかった。
アブラチャンはダンコウバイに似ているが、最近はきちんと区別できる。
【ダンコウバイ】の花には「花柄」がないのが特徴。これに対して【アブラチャン】は花と枝の間に花柄があるので区別が付く。また、庭で咲いている【サンシュウ】は花びらの先が米粒のように丸くなっているからすぐ分かる。
アブラチャン テングチョウ
チョウはそれぞれテリトリーがあり、ルリタテハはじっとすることなくシータテハと追いかけっこばかりしていた。
クジャクやルリタテハは年を越したのに美しい輝きを残していた。越冬したタテハの仲間はこれから数百個の卵を産んで天寿を全うするのだ。
クジャクチョウ ルリタテハ ルリタテハ
そう言えば、何年か前、拙ブログに載せたルリタテハの写真、翅の付け根に蒼い斑紋があった。
スバル斑紋
拙ブログ 春の里山 (2012-04-19 )
ブログ仲間のヒメオオさんからそんな個体を「スバル斑紋付」といい、珍しいとの情報を得た。ほとんどの図鑑にこれらの記載はないが、以来注意して見るようにしていた。
今日もわずかに斑紋らしき鱗粉が見られる個体がいた。地域の遺伝的なもので今後も注目していきたい。
清流の際にワサビが早春の花を付けていた。かなりの株のワサビで、例年のことながら葉と大きな葉っぱをひとつかみ分頂いた。
その脇にはネコノメソウが咲いていた。
今月末にはヒメシロチョウが舞う里だ。今埋もれた雪も消え、一面枯れた状態の土手のどこかに羽化を待っている。無事に冬を越したであろう蛹を思った。
畦のたまり水にイモリやマツモムシを見つけた。息継ぎに上がってくるイモリを写した。
イモリ マツモムシ
未だ草も芽が出ない。ほどなくホソミオツネントンボが産卵に訪れるだろう。