晩秋の趣き
ススキが揺れ、足元からアカネが飛び立つ林道を歩いた。
深まった秋の寂しさの中、小さな命を見つめてきた。
それでもと、コバネアオイトトンボ、マダラナニワトンボに会えるかも知れないと出かけたが、いよいよ、トンボ・チョウの季節も終わりが近い。
つい先日までカンガレイに産卵していたアオイトトンボも、ハート型に連結していたアジアイトトンボもすっかり姿を消してしまった。
3,4年前に、何組もがペアになり打空産卵を繰り返していたマダラナニワアトンボも、今は幻、静寂の水面にさざ波が立ち、静かに岸に打ち寄せていた。
アオイトトンボ
ウメモドキ
蕎麦の刈り取り
帰りに、9月に小学生と一緒にヒメシロチョウを観察した蕎麦畑の土手に寄った。
あわよくば無事に育った幼虫を見たかったが、そこはきれいに草が刈られていた。
新芽が伸びているので、あれからほどなく刈られたのだろう。
さらに1㎞ほど上った、当初野外授業で計画していた観察フィールドを見て歩いた。
しばらくして、3令幼虫を2匹見つけた。今後子ども達に見せたい思いもあり、持ち帰ることにした。我が家の庭のツルフジバカマに放した。
3令幼虫
りんご園のHさんを訪ねると、ジョナゴールドの出荷中、少し分けて貰った。
リンゴの木の下に、キタテハ、アカタテハが陽を浴びていた。フジは11月中旬の収穫、その頃また分けてもらいたい。
里山を巡ると、どこもセイタカアワダチソウが目立った。
帰化植物として騒がれ始めたのが40年ほど前、そのころ修学旅行の窓から状況を観察したことがある。
たしか、郡山までは見られず、東京へ近づくにつれ徐々に増えていった覚えがある。
いまや、この近くの里山はあちこちに群落が見られるようになった。
市では、夏のオオハンゴウソウの駆除には一生懸命のようだが、セイタカアワダチソウへの対策はどうなのだろうかと思った。
この黄色い花は何となく好かない。でも、晩秋を迎える今、キタテハ、ヒメアカタテハ、モンシロチョウが吸蜜に集まっている。
今元気で目立つのがキタキチョウ、今日は未だ翅の伸びない羽化したばかりのキタキチョウを見た。これは越冬型だろう。
アカタテハ リンゴ園で
また、ウラナミシジミが、土手にまばらに植えられたインゲンの花に産卵していた。
これは、残念ながら冬は越せない。秋に現れるこのチョウ、越冬北限は千葉県あたりという。
春から北上しながら発生を繰り返しているという。
アキアカネを捕えているジョロウグモを撮っていたら、目の前に銀色の光が横切った。
この頃あちこちで見かけるウラギンシジミだった。この辺りで土着しているものと推測している。
土着しているに違いない
足下に、ミドリヒョウモンが舞い降りた。何をするでもなく、路傍で日向ぼっこらしい。秋の深まりを感じた。
アキノキリンソウ
モンシロチョウ キャベツ畑で
キタテハ秋型
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昨朝はゆうくん5歳、すずちゃん3歳,7・5・3のお祝い、お諏訪様でお祓いを受ける。
昼に、お祝いの席にお呼ばれ、「えびや」でご馳走になり、孫たちの成長を祝った。
すくすく育て!
酔いも抜けぬまま、町内の合同役員会、敬老会の検討会議と、多忙な一日であった。
ときおり咳が出て胸が痛んだ。
急に寒くなった。嘘でなく、炬燵を出そうと思っている。