秋も深まり、キトンボがペアになって水辺で、打泥産卵を繰り返している。
産卵弁がとても大きい。
ふと、どういうわけか、頭を挟んでいた♂が離れた。その後、♀は何もなかったように単独で産卵を続けていた。
離れた♂は警護飛翔していた。
トンボの産卵方法はバラエチィに富んでいる。
水辺の岸で打空産卵を繰り返すマダラナニワトンボの姿が浮かんでくる。卵が落ちる瞬間を何度か撮ったことがあった。
ノシメトンボも同じように豊かに実った稲穂の上からペアになって打空産卵している。
またこの時期、刈り取りの済んだ水田の水たまりでアキアカネが打水・打泥産卵をする光景が見られる。
単独で産卵を警護するオス
翅はずいぶん赤い
アキアカネ
アキアカネ
マユタテアカネ
変わっているのはエゾイトトンボで、見ていると連結したまま潜水して、♂一緒にすっかり潜って産卵していた。(数年前の撮影)
メスが潜水し産卵 アオイトトンボ
また、アオイトトンボが抽水植物に集団で産卵している様は壮観だ。
昔の写真だが、同じ池では今ほとんど見かけなくなってしまった。この池は人工池で、5~6年放置状態だった。
植生も変化し、改善を訴えているが聞く耳を持たない。
【アオイトトンボの産卵】
それぞれ産卵様式には、それなりの進化の歴史があり、その違いが種の系統関係を反映しているらしい。