心のひだを残したかった。 虹を見た思いの一端を改めて・・・。
拙ブログ 磐梯山 初雪 (2018-10-31 | 日々の生活)より
虹の架け橋に 清々しい感動
気圧配置は冬型、天気予報の通りに会津だけが時雨模様だった。
里山は晩秋から初冬へ、遠く磐梯を望んだ。山頂はずっと雲に隠れたままだが、雲の流れは速く、上空に青空が見え隠れしていた。
いつも訪れるカラマツの林は、春の芽吹きと、晩秋の黄葉とがことのほか美しい。
黄葉は少し早かったが、雌花の実はすでに茶褐色に成熟していた。
雪の降る前にもう一度訪ね、白秋の感懐「からまつはさびしかりけり たびゆくはさびしかりけり」を肌で感じたいと思っている。
流れる雲の間から、磐梯の山肌が真白に輝いていた。
突然、手前の小高い松林の稜線から、見事な虹が昇った。
消えかけたと思われた瞬間、赤、橙、黄、緑、青、藍、紫それぞれの色がはっきり、しかも暗い山脈を背に弧を描く架け橋が現れた。
この前に見たのはいつだったろうか。
大自然の幻想的な光のスペクトルに遭遇できて嬉しかった。柔らかな陽射しを背に受けながら、しばし清々しい感動に包まれた。(2018.10.31)