エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

崎川浜 湖畔を歩く

2021-01-15 | 日々の生活


今日の天気予報は久々の晴れ、スノーシュで湖畔を歩く計画だった。

朝から日が差し始めたが、時々眺める磐梯山はもやっていて一向に姿を見せない。

10時半を回り、待ちきれずに出かけた。

雪道の滝沢峠を避け国道49号で強清水まで、赤井の雪原からも磐梯は雲に隠れていた。

   

崎川浜はコハクチョウ200羽ほどが、静寂に浮かび流れていた。

 

       

 

スノーシューを履いて湖畔の林へ入る。

昼頃になり、磐梯の頂が見え始めたが、視界はぼんやりだった。

          

見え始めた山頂

 

   

      

 スズガモ   

湖水の水位は例年より少ないようで、ところどころ浜を歩けた。

シジミの殻が転がっていたが生息しているのだろうか。調べてみたいと思う。

*猪苗代湖岸のシジミは、野口英世博士の母シカさんが採取していたという。
福島大学 塘教授の調査報告「猪苗代湖の底生動物相」には、200年ほど前に琵琶湖から移殖された記録や1831年に長浜に放流された記録がある。
マシジミだろうか。最近は「要注意外来生物」に指定されるタイワンシジミの心配もある。
       

ハンノキ 右はスノーシュー

1年ぶりに入る林はかなりの木が伐採され、何棟か工場らしきものが建ち、いつものお目あての冬芽は観察できなかった。

 たいした距離ではないが、コハクチョウを眺めながらの散策は壮快だった。

 

帰路、笹山浜からレク公園へ寄った。

     

 シデコブシ 

   春はもう少し オニグルミ冬芽

 天気を見ながらなるべく出かけたいと思っている。


老いて、これからを思う

2021-01-15 | 日々の生活


                                  
月1度の病院診察日、きょう持参したのは「岡潔 春宵十話」(毎日新聞社刊)、半世紀も前、大学卒業の頃に求めた本だ。

妙に時々手に取る本だが、それは、あちこちにアンダーラインが引かれ、ページの余白には薄れた鉛筆書きのメモがびっしりと残っているから。

メモには遠く、遥か昔の若き学徒の思いが記されている。

診察の順番を待つしばしの間再読、社会にはばたく新鮮な青春の思いを懐かしむとともに、老いた身にも新鮮であった。

帰宅して、ページの余白にある当時の走り書きメモを虫眼鏡で判読しながらキーボードをたたいた。 

待てよ! そうしているうち、昔も同じような作業をしていた記憶が浮かんだ。

過去のブログを検索してみると、やはりその足跡がいくつかあった。

たしかに、同じ思いに時が止まったことが何度かあった。


以下は見つけた過去の拙ブログ。
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  『遠い日の拙い思い 変わらない青春を』  2016-01-06 | 文芸
   https://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/0b18da716a82ac13e0a8ec8c4ac42361


 
本棚の「岡潔 春宵十話」を手に取った。緑色に縁取られた箱入りの本を開くと、半世紀も前のアンダーラインやメモがあった。
当時、「人の情緒と教育」、「学を楽しむ」、「自然に従う」等など、数学者岡に共鳴した我が青春の思いを見つけた。
「あとがき」の余白全面に、
「大学生活が終わる。いつも浩然の気を養い、生命の、大自然の、宇宙の不思議を学ばん。
山道には緑と土と光のにおいがした。大自然の匂いが。
いつも大いなる自然と在った日々、対大自然なれば、崇高なる対話を享受できた喜び。
夢を見よ。夜空を見上げ聞け。人生の何か、幸せの何かを。格物致知! 」と、
若き日の、未熟だが純真な走り書きを見た。
長い間忘れていた一冊に、二度と戻らないなつかしい青春の心を見た。
あれからあまりに長い月日が経ってしまったが、今、遠い日の拙い思いに教えられる思いがしている。
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   もう一つ  
   『なつかしい青春の心を知る』 2010-04-04 | 文芸
  https://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/367ef2b10d503f820182c6369f668c06

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図らずもまた、青春の思いを懐かしむとともに、当時の新鮮なこころを忘れないでいたいと思った。

今日の診察結果、予想通りA1Cが異常に高い。

年末からお正月のご馳走と、雪の毎日の運動不足が原因だ。

反省!反省! 自粛!自粛! 健康第一!           (2021.1.14)