昨年の秋、新聞で、会津若松市が「赤井谷地」での観光誘致を検討しているとの報道に触れた。
http://www.minpo.jp/pub/topics/59preject/2017/10/post_683.html
まさに突然の驚きのニュースに戸惑いを覚えた。
天然記念物の赤井谷地には立ち入れないが、いつもネットワークを構成する周辺のビオトープを巡り、小さな虫たちの生息に一喜一憂の日々だった。
特にかつてトンボ類の宝庫だった谷地周辺では、乾燥化や植生の変化が進み激減、
つい最近まで見られた絶滅危惧種のマダラナニワトンボやチョウトンボなどが突然姿を消した池もある。
マダラナニワトンボ チョウトンボ
また、わずかな食草に産卵し命をつないでいたチョウ類も減少していった。
最近は谷地周辺で見られなくなったヒメシロチョウ
谷地周辺の豊かだった池はいつしか生態系が変わり、死の池と化した。
ふるさとの宝である谷地の自然の魅力を地域活性化に生かすのであれば、例えばこどもたちの環境教育の場や、
懸案の自然史博物館等の自然関連研究施設の誘致もあるだろう。
手つかずの自然の残る谷地でなくてもいい。周辺のもっと守るべき池や沼はたくさんある。
長い間放置されてきたこの貴重な自然の活用については、十分に英知を集めて悔いの残らない気配りが欲しい。
何とか生息し続けるコバネアオイトトンボ
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