例年、ホタルの発生するこの時期、落ちつかない。
今年も発生しますようにと、暗くなるころ町内散策に出かけている。懐中電灯、カメラ持参だ。
数日前、2頭のホタルに出会えた。でも、風前の灯火とはこのことだ。
待望のホタルだった。1年ぶりに見る輝きは強く、一瞬明るいLEDの明かりと思った。
ホタルの生息しやすい環境を整えることが豊かな住環境につながるはずだ。
でも、町内の暗い箇所は街灯増設で煌々と明るくなり、ホタルには都合が悪い。
格好の暗所だったのに。
お尻は光るが、枯草にもぐってしまう。
ホタル復活まで20年ほどたっただろうか。再発見の5~6年前は、うれしく、感動した。
町内で唯一残っていた田んぼが、1昨年ついに消え新しい住宅地に変貌してしまった。
思えば10年ほど前にも、大掛かりな開発で田畑、美しい水の流れが失われ、
ホタルだけでなく、生息していたサワガニやドジョウやカエルも消えた。
ふさわしい住環境とはなんだろう。
豊かな住環境は自然を壊してまで便利さを求めるべきではない。
U字溝がいけないと思う。どんどん進む開発は環境への事前評価、アセスメントが十分機能しなければならない。
最近、こんな里山の奥地までがコンクリート水路に覆われ、自然を保全できるのか危惧する場面もあった。
小さな虫たちが、営々と生きてきた。なのに人間の営みが、自然の営みを壊し続けている。
今よみがえった町内の約200mほどのU字溝のないホタルの水路は、貴重だ。
カワニナも生息でき、ホタルの幼虫が蛹化できる土手もある。昔の田んぼの畔は皆そうだった。
こんな場所をよみがえらせることはできないだろうか。
また、子供会でホタルを観察できる環境が整ってほしいと願っている。
【参】拙ブログ 「町内 ホタル観察会」(2019-06-26 )
https://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/41fcaf95e9c530300095aadc3c7f58d0
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