午前中ウスバシロの楽園へ行くと、今最盛期だった。黒化した個体も結構いた。
路傍のセイヨウカラシナに5,6頭が集まって、時も忘れて吸蜜していた。
毎年、毎年、いうもこの時期、楽園にたおやかに舞うウスバシロチョウへの思いを書いてきた。
他のチョウ、トンボが減っている中、ウスバシロチョウは強く、たくましく生きながらえているように思える。
キマダラヒカゲも初見したが、ここはヤマキマダラヒカゲのようだ。
いよいよ夏の訪れだ。
ツバメシジミ♂
今年初めて赤井谷地周辺を歩いた。まだ虫たちも少なく、沈黙の湿原に磐梯山がくっきり聳えていた。
湿原周囲では、コサナエと、エゾイトトンボ、オオイトトンボが出始めた。
コサナエは今羽化したばかりか、初々しい羽が光っていた。
雄はくすんだ緑いろ、鮮やかな黄色は雌だ。若干雄は小さいように見えるが、色のせいだろうか。
オオイトトンボ
エゾイトトンボ
「衆生」は仏教では「生きとし生けるもの」を意味する。一切衆生が愛おしい。
人も、野鳥も、小さな虫たち、そして庭の木々も皆同じ、地球で生きる命だ。
ファイダーで見つめる小さな虫たちを、いつも愛おしく感じている。
新しい発見は、真新しい花崗岩の天然記念物境界が点々と埋められていたこと。
昨年秋かこの春だろう。私有地もあるのだろう、以前から会津若松市の境界石はあったが、不思議なことに間隔がまちまちだ。
狭いものはわずか数メートル、小川や農道から湿原への入り口当たりは50センチほどが並んでいた。何故だろうか。首をかしげたくなるような疑問が残った。
いつも心配している湿地帯もまだ草丈は低いが、大分植生が変わってきている。その後の乾燥化を防ぐ保全対策はどうなっているのだろうか。 (2012.5.26)
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