庭の枯れ葉をよけていたら、しっかりした茎に縮れた葉が沢山出ていた。
黄緑の萌葱色か、すぐにフタバアオイと分かった。隣には雪の下でも葉が枯れないカンアオイが青々していた。
フタバアオイ
タマノカンアオイ
カンアオイを図鑑を調べると、いや沢山の種類がある。そしてカンアオイ属はウマノスズクサ科とあり不思議に思えた。
ウマノスズクサと言えばジャコウアゲハの食草だ。
ウマノスズクサ科はツル性で花が左右相称のウマノスズクサ属と茎が地を這い花が放射相称のカンアオイのグループに分けられていた。
確かに葉の形や花の様子も似たところはある。勉強になった。
庭には、葉の模様からタマノカンアオイらしきものとフタバアオイの他に、ウスバサイシンが植わっている。
これは新潟の7,8年前に園芸店で求めたもので、いま花を付けていた。
かつて信州ではヒメギフチョウの生息する上田近郊ではウスバサイシンが分布していた。
ウスバサイシン
田淵行男の彩色画ヒメギフチョウ
萌えてきたフタバアオイもじきに花を付けるだろう。
そう言えば、西会津では杉の林の中にコシノカンアオイが自生している。これから生まれる春の女神ギフチョウの食草だ。
西会津のコシノカンアオイ
(参)「なつかしいウスバサイシン」2008-04-16
http://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/ec144edb3d399fb7df9e45dc1f45e768
今年も連休明けに、ギフチョウとカタクリ、そしてスギタニルリシジミを撮影に行く計画だ。
ヒメシロチョウ、ウスバシロチョウ、ギフチョウ・・・続々と新しいいのちが生まれる。
私は美しいギフチョウなど名前は何となく聞いたことがあるんですけど、お恥ずかしいことに生きている蝶ははもちろん標本でさえ見たことはありませんし、生態なぞも全く知りません。
そして食草のカンアオイなぞ、どんな植物でどんな場所に生えているのかも全く知りません。第一それぞれの蝶にそれぞれの食草が決まっていることなど会津マッチャンさんに教えて頂くまで知りませんでした。蝶は草を食べているとばかり思っていたんですから。
それがすぐ近くの西会津にカンアオイが生えていてギフチョウが飛んでいると聞いて驚くばかりです。
ただただ、会津マッチャンさんのご研究に敬服申しあげるばかりです。
チョウやトンボ、好きなだけで写真を撮り続けています。
昆虫少年がつかの間に老人になりました。
植物の興味も、チョウの食草から広がりました。
ところで、「只見線の旅」手に入りましたか?
川口から先、復旧して欲しいですね。
さんたろうさんの各駅停車の旅、これからも季節を変えていろいろなお話をお願いします。
旅の途中の各地の温泉も楽しんではどうでしょうか。
たまには奥さんもお連れになって・・・。
済みません余計なことを。