エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

キキョウの開花を観察

2007-07-25 | 自然観察
              【めしべが成熟したキキョウ】

どういう訳だろうか、我が家の今年のキキョウはよく花を付け、次々と咲いている。キキョウというとよくお盆に供えた覚えがあり、秋の7草でもあってもっと遅い時期に咲くイメージだったが、7月に入ったら咲き始めた。

 先日、拙ブログ「梅雨明けも間近かの庭」(7/19)で、キキョウの『雄しべ先熟』について書いた。咲き始めは、葯が雌しべを取り囲み、花粉を雌しべの花柱に付けて花冠の底へ倒れ込む。花柱の側面は、真っ白な花粉がべっとり付いている。蜜を求めて来た虫に花粉がたっぷり付きそうだ。その後、雌しべの柱頭が伸び、5つに裂けて他の花の花粉を待つ、つまり巧みな自花受粉を防ぐシステムだ。

 つぼみは、花弁がくっついたまま風船のように膨らむ。一度、つぼみの咲くところを見たいと思っていた。昨日は午前10時ころから、時々写真を撮りながら観察を続けた。ところがなかなか咲かず、白から紫色が徐々に濃くなって5枚の花びらの切れ目が多少くぼんだりしたが、ついに日没。今朝は6時過ぎに見たら、もう咲いていた。今朝10時過ぎ、別の大きく膨らんだつぼみが、花弁が1枚だけ離れて咲き始めているのを見た。その後はしばらく間をおいてしまったが、2時過ぎには花びらをあと1枚残していた。全部が開いたのが4時少し前、1時間に1枚ずつのペースだった。つぼみを指で圧すとポーンと音を立てると聞いたことがあったが、今度やってみたいと思う。

ネットを見たら、環境庁植物版レッドリストで、絶滅危惧Ⅱ類(絶滅の危険が増大している種)であることを知った。

   【咲き始め】

    【あと1枚】

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