エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

いよいよ梅雨が明ける

2010-07-17 | 自然観察

 今日は、関東・甲信越まで一気に梅雨明け宣言が出た。南九州と東北地方がまだらしい。
 午前中は、真夏を思わせる日差しに誘われ、里山を巡ってきた。
Fポイントに行くと、イヌザンショウの花が咲き始め、オオウラギンスジヒョウモンが群れていた。
時間を間違えてオナガシジミも止まっていた。


オナガシジミ

小川の茂みにイトトンボがスイスイ飛んでいた。
オオイトトンボと思っていたが、斑紋からオゼイトトンボと確認した。
 オオイトトンボ、エゾイトトンボ、オゼイトトンボは極めて似ている。
 腹部付け根付近の黒班が「スペード模様」がエゾ、「ワイングラス模様」はオゼである。


オゼイトトンボ

 
ワイングラス模様→オゼイトトンボ


そこで、少し暗いブルーの大きめのイトトンボを見つけた。これまで見たことのない美しいトンボだった。
特に複眼の青にはほれぼれした。確証はないが、ひそかにアマゴイルリトンボではないかと思っている。
 アマゴイルリトンボは、日本特産で生息は福島、山形、新潟、長野の4県に限られるモノサシトンボ科の希少なトンボである。
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アマゴイルリトンボでは?







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次にGポイントにつくと、水辺のカヤの葉に隠れるように、ギンヤンマが交尾していた。
あらためて胸の空色がきれいだと思った。

 
ギンヤンマの交尾

ギンヤンマ、シオヤトンボ、ショウジョウトンボが、縄張りをパトロールしていた。
キイトトンボ、モノサシトンボ、クロイトトンボなどがいたが、いずれも今年は個体数が少ないようだ。


ショウジョウトンボ ♂


クロイトトンボの産卵


ギンヤンマのヤゴか?

 別のポイントに寄った。草原にコオニユリが咲き始めていた。
また、クサレダマがにぎやかに咲き、磐梯山の上空には真っ白な積乱雲が湧き上がっていた。


クサレダマ


コオニユリ

ショウジョウトンボとミヤマアカネが逆立ち合戦をしていた。
暑いときによくするポーズらしい。

 
逆立ち ショウジョウトンボ♀

 
逆立ち ミヤマアカネ

帰り、若松の入り口の峠の温度表示は34℃、いよいよ夏本番だ。 
こんな時は夕立があると予想したが、案の定3時過ぎから急に雲が広がり、雷雨となった。気温も急に下がり涼しくなった。


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
梅雨が明けて (kei)
2010-07-17 22:35:47
湧き上がる雲、まさに「夏」を感じさせてくれますね。
こちらでも朝から青空が広がりました。雨上がりで少し蒸しましたが、上天気。
祇園祭山鉾巡行に20万人、と伝えられました。

「ギンヤンマのヤゴ?」ですか!
見たことあるのは蝉の抜け殻ばかりです。
今年、その調査員を募る記事が目に留まりました。
京都市全域が対象に抜け殻の種類を調べて、自然度を分類するようなものです。

昨年、Jessieと虫籠いっぱいの抜け殻を集めましたが、蝉の種類にまで頭がまわりません。
まったくの落ちこぼれです。
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生物多様性 (会津マッチャン)
2010-07-18 07:25:15
keiさん。おはようございます。
祇園祭山鉾巡行、テレビで見ました。
伝統的なお祭りに元気をもらえますね。

最近、生物多様性という言葉を考えさせられています。
まさに、希少な生き物が絶滅しています。
身近な里山にも、今にもいなくなりそうな虫たちがたくさん。
その保全が急務ですが・・・焦りを持って見つめています。
数十億年の生命の歴史の蓄積が、今断たれてしまう切なさです。
 そんな気持ちで、虫たちと語らっています。
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オナガシジミ (ヒメオオ)
2010-07-19 19:48:41
オナガシジミも数多い未見の蝶の1種です。
ミズイロオナガをさらに「和風」にした感じの良い風合いのチョウですね!
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