エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

身近に生息する希少な虫たちを守りたい

2010-07-20 | 環境問題
 

昔、会津地方にオオルリシジミというチョウが生息していた。しかし半世紀以上も前にすでに絶滅してしまった。
今、このチョウが幼虫のときの食草クララが花をつけている。

【オオルリシジミ ネットより】
 

いつも里山の自然に触れながら、いま細々と生息している希少なチョウやトンボを心配している。
 
 たとえば最近、十数年来虫たちを観察していたフィールドで、大規模な堰の改修工事があった。
木漏れ日にイトトンボが舞い、クワガタやチョウが集まった林の多くの樹木が伐採され、コンクリートの護岸に変わった。
林間に道路ができて、にぎやかだった虫たちの楽園は消滅してしまった。環境アセスメントは十分だったろうか。

生物多様性という言葉がある。
数十億年の生物の進化の歴史が多くの生物をはぐくんできたが、毎日多くの生き物が絶滅している。
すべてが人間の行為によるものだ。

 小さな虫たちの命を見つめ、絶滅を防ぐためのあらゆる保全対策が急務だと思っている。

 【今年も会いたいマダラナニワトンボ 2009.10撮】


最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
保護活動! (ヒメオオ)
2010-07-20 21:16:03
上高地ではかなり以前から動植物を保護していて、「昆虫採取などもってのほか」という聖域だったはずなのにキャンプ場の整備でミヤマシロチョウの食草を伐採して絶滅させてしまったそうですね!
人間の叡智の限界に溜息をついたヒメオオです。
返信する

コメントを投稿