昔、紅葉した葉をラミネートしたことがあった。
美しく色づいた葉を新聞紙に挟んで数日おく。乾燥した葉をラミネートフィルムに挟んで、ラミネータでラミネートする。それだけで、きれいなしおりができる。
しおりにして、本に挟んで使っている。使い切れ図に数十枚が箱の中にしまってあった。思い出して並べてみた。
当時、楽しくて、何枚も作った。サクラ、モミジ、カエデ類、ケヤキ、ヤマイモ、レンギョウ、エノキ、ニシキギ・・・あらゆる葉っぱをラミネートした。
10年も前に作ったそのままだ。いろいろな葉の形や色、特に葉脈や葉の端のつくりを観察した。表も裏も見えるからいい。
ソメイヨシノ葉は、所々虫に食べられたり、葉の端のギザギザを見ていると飽きない。
ツタの葉もきれいで気に入っている。黄色から赤へのグラデーションに、所々緑が斑に残っている。
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エッセイ
「こたつで紅葉をながめる」(2006.1.6)
読みかけの本から、しおり代わりにしている紅葉したソメイヨシノの葉が落ちた。秋の日に押し葉にして、透明フィルムでラミネートしたものだった。
葉は赤から黄色のグラデーションが実に美しい。ルーペで覗いてみた。葉脈の網目や鋸状の縁取り、虫の食痕などが鮮やかで興味深く、不思議の世界だった。
無限に舞い降りる枯れ葉は、やがて分解されすべてが土へ帰る。でもその前の輝く生命を残したかった。何枚かのラミネートには、他にイロハモミジ、エノキ、ニシキギなど、それぞれに美しい新鮮な色合は、秋そのままだった。これら、自然の造りものはいずれも美しく整い、あらためて感嘆させられた。
冬、こたつに当たりながらの読書に、はからずも身近な自然の造形を見つめることとなった。ふと、ついこの間過ぎ去った季節を思い、時の流れに沿いながら生きる日々をぼんやり考えた。
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美しく色づいた葉を新聞紙に挟んで数日おく。乾燥した葉をラミネートフィルムに挟んで、ラミネータでラミネートする。それだけで、きれいなしおりができる。
しおりにして、本に挟んで使っている。使い切れ図に数十枚が箱の中にしまってあった。思い出して並べてみた。
当時、楽しくて、何枚も作った。サクラ、モミジ、カエデ類、ケヤキ、ヤマイモ、レンギョウ、エノキ、ニシキギ・・・あらゆる葉っぱをラミネートした。
10年も前に作ったそのままだ。いろいろな葉の形や色、特に葉脈や葉の端のつくりを観察した。表も裏も見えるからいい。
ソメイヨシノ葉は、所々虫に食べられたり、葉の端のギザギザを見ていると飽きない。
ツタの葉もきれいで気に入っている。黄色から赤へのグラデーションに、所々緑が斑に残っている。
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エッセイ
「こたつで紅葉をながめる」(2006.1.6)
読みかけの本から、しおり代わりにしている紅葉したソメイヨシノの葉が落ちた。秋の日に押し葉にして、透明フィルムでラミネートしたものだった。
葉は赤から黄色のグラデーションが実に美しい。ルーペで覗いてみた。葉脈の網目や鋸状の縁取り、虫の食痕などが鮮やかで興味深く、不思議の世界だった。
無限に舞い降りる枯れ葉は、やがて分解されすべてが土へ帰る。でもその前の輝く生命を残したかった。何枚かのラミネートには、他にイロハモミジ、エノキ、ニシキギなど、それぞれに美しい新鮮な色合は、秋そのままだった。これら、自然の造りものはいずれも美しく整い、あらためて感嘆させられた。
冬、こたつに当たりながらの読書に、はからずも身近な自然の造形を見つめることとなった。ふと、ついこの間過ぎ去った季節を思い、時の流れに沿いながら生きる日々をぼんやり考えた。
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木の葉はほって置けば土になるものなのに、こうして保存をしておくと、長く保たれるのですね。
10年前の自分の暮らしはどうだったかしらと重ねて考えたり出来ますね。
いろいろな木の葉が素敵です。
ラミネートは記録用紙も挟めるし、裏表も見えていいです。ただ、熱でフィルムを接着するので、熱での変色が心配です。でも乾燥したときの色は保存できますし、十分です。ラミネートして保存した交通事故にあったチョウの羽もあります。