息子の結婚 ささやかなお祝い

　先週、息子が婚姻届けを提出し正式に結婚した。一つのけじめ、昨夜我が家族９人全員が揃い、ささやかなお祝いをした。結婚のセレモニー披露宴等は二人の勤めの関係で７月２８日に予定されている。
「仲良くいい家庭を築きたい」と息子のあいさつ。「おめでとうこれからも宜しく」私の乾杯の音頭でなごやかな夜を過ごした。
すべてが妻の苦労となるので外で会食とも考えたが、やはりゆっくりできると我が家での晩餐となった。ご馳走がならんだ。お寿司やお肉、彼女が好きなカツオの刺身、鳥やポテトとアスパラの揚げ物、フキの煮物、カボチャ煮物・・・、それに郷土料理お祝いの『こづゆ』が一段と美味しかった。ドクターストップから二週間、スペシャルデーなので祝い酒を少しいただいた。
　彼女は大の犬嫌い、彼女が来るといつもラックは２階へ追いやられていた。でも賑やかなお祝いに仲間入り、愛嬌を振りまいた。
　食後のティータイムはコーヒーにケーキ、席上二人に記念のプレゼントを贈った。ピンクのリボンの箱を空け披露、妻と娘が選んだ「HANAEMORI」のカップとお皿のランチセットだった。

　床に就き、一人一人の顔を思い浮かべ、心を想像した。自分のことだった３５年前、父や母の気持ちはどうだったろうか。自分たちのことばかりで、そんなことは考えずに来たような気がした。今になってその思いを知ったようだ。
　若かった頃のことから、すべてが巡った。なぜか涙が流れた。妻のことや健康のこと、子どもや孫のこと、将来を思うと涙が止めどなく流れた。
　これからも自分の心に正直に生き、周囲に感謝して生きていきたいと思った。