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おん‐の‐じ【御の字】
《江戸初期の遊里語から出た語。「御」の字を付けて呼ぶべきほどのもの、の意から》1非常に結構なこと。望んだことがかなって十分満足できること。「出費がこの程度で済めば―だ」2 最上のもの。 「―の太夫」〈浮・諸艶大鑑・八〉
大辞泉
『大辞泉』の説明では十分ではありません。
「御の字(おんのじ)」という言葉は江戸時代に生まれました。それも吉原の遊郭という特殊な場所で生まれました。
実は遊女たちが惚れた男に使った言葉なのです。「御」の字をつけたいくらいに惚れてあがめていますと言う意味でした。
「私はあなたに『御の字』です」ということです。
これが表の意味です。
裏の意味は、これは純情というよりは遊女の手練手管なのです。うまく行けばそれこそ御の字だったのです。もっと言えば、カモになる客です。
つまり、お金になる客で「御の字を付けたいほど結構な客」だから「御の字の客」。さらに略して「御の字」となったのです。
それが後に、ありがたくて満足のできる状況を表すようになりました。
しかし、その語源を知ってしったからには、ビジネスの場でやたらと使うことは、もうできませんね。
「今月中にご契約いただければ、弊社といたしましては御の字です」
いいつもりで言っていても、もしかしたら博識な取引相手には、「なんだよ、ウチは遊女の客と同じかよ」などと失笑されてしまうかもしれません。
気をつけましょう。
したっけ。