都月満夫の絵手紙ひろば💖一語一絵💖
都月満夫の短編小説集
「出雲の神様の縁結び」
「ケンちゃんが惚れた女」
「惚れた女が死んだ夜」
「羆撃ち(くまうち)・私の爺さんの話」
「郭公の家」
「クラスメイト」
「白い女」
「逢縁機縁」
「人殺し」
「春の大雪」
「人魚を食った女」
「叫夢 -SCREAM-」
「ヤメ検弁護士」
「十八年目の恋」
「特別失踪者殺人事件」(退屈刑事2)
「ママは外国人」
「タクシーで…」(ドーナツ屋3)
「寿司屋で…」(ドーナツ屋2)
「退屈刑事(たいくつでか)」
「愛が牙を剥く」
「恋愛詐欺師」
「ドーナツ屋で…」>
「桜の木」
「潤子のパンツ」
「出産請負会社」
「闇の中」
「桜・咲爛(さくら・さくらん)」
「しあわせと云う名の猫」
「蜃気楼の時計」
「鰯雲が流れる午後」
「イヴが微笑んだ日」
「桜の花が咲いた夜」
「紅葉のように燃えた夜」
「草原の対決」【児童】
「おとうさんのただいま」【児童】
「七夕・隣の客」(第一部)
「七夕・隣の客」(第二部)
「桜の花が散った夜」
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秘密保護法案―「翼賛野党」の情けなさ
2013年11月22日00時28分朝日新聞デジタル
巨大与党の前に、あまりにも情けない野党の姿である。
このままでは自民党の「補完勢力」どころか「翼賛野党」と言われても仕方あるまい。
日本維新の会が、自民、公明の与党と、特定秘密保護法案の修正に合意した。
みんなの党に続く妥協だ。
いずれの修正も実質的な意味は乏しく、問題の根幹はまったく変わっていない。
与党は、4党で修正案を共同提案し、26日の衆院通過をめざすという。野党はこれを許してしまうのか。
愕然(がくぜん)とするのは、維新との修正合意で、特定秘密の指定期間が後退したことだ。
維新は当初、「30年以上延長できない」と主張していた。ところが、合意では「60年たったら原則として解除」と期間が2倍に延びてしまった。
しかも60年を超えても延長できる7項目の例外まで、できてしまった。
まるで与党側の焼け太りだ。これでは、維新もみんなの党も利用されるだけではないか。
維新は秘密指定できる行政機関を絞り込む案も主張したが、与党にはねつけられた。「首相が有識者の意見を聴いて政令で限定できる」との合意では、およそ実効性に乏しい。
秘密指定のチェックについても、大きな疑問符がつく。
法案の付則に「第三者機関の設置検討」を盛り込むことで合意したが、付則に書いても実現の保証はない。どんな機関になるかも不明確で、期限も区切っていない。
与党とみんなの党との合意では、首相が「第三者機関的観点」からかかわることで客観性が担保されるとした。最大の当事者を「第三者」とする意味不明。与党が真剣に問題を受けとめているとは思えない。
維新の内部からも「後退している」などの批判が噴出している。当然だ。今からでも対応を見直すべきだ。
野党ではほかに、民主党が対案を出している。
▽秘密の範囲は外交や国際テロに限る
▽国会が委員を指名する第三者機関「情報適正管理委員会」を設置し、個々の秘密指定が適当かどうかも調べる
▽罰則は政府案が最長懲役10年だったのを懲役5年以下とする――などの内容である。
政府案との隔たりは大きい。そこを埋める努力もせず、4党の修正案で突き進むのでは、巨大与党にすり寄っているとしか映らない。
与党に都合のいい修正をするのが野党の役割ではない。
今回、「朝日新聞」を引用しましたが、他の新聞もにたりよったり。
昨日、この問題の街頭インタビューで、「関心がない」、「自分に関係がない」、果ては「その法案が問題になっていることを知らない」などに愕然とした。
国民の半数近くが選挙に参加しないのだから無理もない。
しかし、無関心ではいられない。確実に我々に影響がある法律なのだ。
最大の問題は、「特定秘密」の中身がわからない。それは「秘密」だから・・・。
国民を馬鹿にしている。処罰の対象は公務員に限るというが、ならば公務員には「特定秘密」を知らせるのか?知らせるわけがない。公務員は何が秘密かわからぬままに、処罰の対象になる。たまたま、それを聞いた一般人は処罰の対象にならないのか?そんなはずがない。それでは「秘密」が広まってしまう。一般人も、知らずに巻き込まれるかも知れないのだ。
特定秘密を指定できるのが、各大臣で、5年間指定がなければ指定の権利を失う。一見よさそうだが、既得権益を失いたくない部署は、いらぬ秘密を指定しかねない。
第三者的な役割は総理大臣が、いちいち確認する。総理大臣は当事者ではないか。
指定期間が60年は長すぎる。60年後に今の大臣が生きているとは思えないし、60年も経ったら「特定秘密」膨大な数になり、管理しきれまい。
まだまだあるが、書ききれない。とにかく、恐ろしい法案なのだ。
最後にひとつ。政権が変わって、「特定秘密保護法」を廃案にしようと考えたとしよう。そのこと事態が、「特定秘密保護法」に抵触する恐れがあるのだ。
日本は、「大日本帝国」に戻ろうとしているのだ。こんな法律を絶対に許してはならぬ。
自衛隊法では、今も防衛に関する秘密の漏洩の罰則規定がある。
国家公務員法でも守秘義務違反について、「職務上知ることのできた秘密」について、在職中だけでなく、退職後も漏らすことを禁じている。
なぜ、そんなに秘密を作りたがるのか?自分たちにやましいところがあるからなのかと疑りたくなる。
第二十一条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。
検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。
憲法には、「国民の知る権利」を明確に書いた条文はありませんが、上記21条に抵触する。「言論」、「出版」、「表現」の自由があってこそ、「知る権利」がまもられているのだ。
馬鹿につける薬がないなら、一人ひとりが声を上げようじゃありませんか。
したっけ。