年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

明治時代の法意識

2007年03月29日 | 福神漬
大阪朝日新聞がなぜスクープ出来たのか?

 梢風名勝負物語 日本金権史 砂糖と醤油 村松梢風著
『旧式醸造の醤油業者が日本醤油醸造の技術者と労働者を買収して、少量サッカリンを添加していたのを、秘密裏に全部の桶に多量いれて、警察に密告し、(大阪朝日)新聞に連絡し、また監督官庁にも連絡をいれた。』と記している。

鈴木藤三郎伝によるとサッカリン購入のいきさつはサッカリンの輸入関税が大幅に上がった時、ある人が大量に見込み輸入し処分に困り、日本醤油醸造が引き受けたという。味の素の創業者鈴木三郎助がグルタミン酸の無害の証明を取っていたのと大きな差がでた。関東はサッカリンの取締情報が良く知れていたと思われる。日本醤油醸造でも東京の製品にはサッカリンが入っていなかった。兵庫県尼崎工場の製品のみサッカリンが使用されていた。

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