年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

明治42年11月17日東京朝日新聞

2007年03月14日 | 福神漬
明治42年11月17日東京朝日新聞
甘精(サッカリン)入醤油の処分
大阪府及び兵庫の警察部にて押収した甘精(サッカリン)入りの日本醤油醸造約一万石の処分に付き両府県とも内務省に指令伺い中であると既記の通りなるが同省において他の純品と混合して販売を許すとなれば身体に害を及ぼすようなこともないといえども飲食物取締規則・人工甘味質取締規則を無視することになり、今後の取締に一層の困難を生ずべく、さりとて全部廃棄を命じると国家経済上の損失となる等の議論まちまちとなり直ぐに結論が出なかった。科学上サッカリンを分解する方法はあるだろうか、その方法があっても行なわれ難く結局は廃棄の外に道ないという説が最も多数を占めている。とにかく実地検分の必要ありとて安東防疫事務官は18日高松市へペスト視察のため出張の途大阪に立ち寄り詳細打ち合わせをするはずにて16日その旨内報ありという。
明治42年11月17日大阪朝日新聞
▲ 日本醤油の処分
○ 内務省の方針定まらず
大阪府及び兵庫の警察部にて押収した薩可林(サッカリン)入りの日本醤油醸造約一万石の処分に付き両府県とも内務省に指令伺い中なると・・・・・

東京朝日新聞と記事内容は同じ。東京は甘精(サッカリン)、大阪は薩可林(サッカリン)。明治時代の造語は関東と関西が違っていたということか。
コメント
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