年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

明治42年11月5日万朝報

2007年03月01日 | 福神漬
明治42年11月5日万朝報
日本醤油醸造株式会社告発の件
大日本醤油尼崎工場における醸造品に於いてサッカリンを加えたる事実は同工場長星野技師の自白により証拠充分となり同地方警察署は飲食物取締規則により同工場製品全部を封緘を施し発売を禁止し、同時に規則違反告発をした。なお、同社社員の話によると東京小名木川工場にてはサッカリンは使用せざるが早晩検査があるので発売を差し止めている。

 11月3日万朝報の広告に日本醤油醸造株式会社の広告があり、記事が遅れたのであろう。万朝報は東京地方で売れていた新聞である。大きな広告を出す会社と不祥事の問題は今でもあるので、おどろいただろう。関東の新聞は朝日を除くと記事の扱いが少なく成り行きを眺めていた。
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