漬物のおいしい時期を昔の人は旧暦で語っていた。今から京の千枚漬、関東のベッタラ漬のおいしい季節となる。ベッタラ漬は旧暦10月の恵比寿講の時期から始まっていた。今の11月中下旬からとなる。千枚漬は9月下旬頃から売り出しが始まる。聖護院大根がおいしくなるのは11月からである。京の漬物業者が言っていたことを失念したが11月のある行事の頃からおいしいと言っていた。
戦後は空調の進歩で一年中快適な室温となっている。ただ外気温が自然のままだがそれでも都会では空調の排熱で昔と違った夏となる。季節の野菜もハウス栽培で冬でも夏野菜を食べることが出来る。どこが旬か不明となってしまった。フランスの新葡萄酒の解禁制度があるが日本でもこのような制度を作り、感謝祭を行うことはできないのだろうか?