陸軍特別攻撃隊1~3 高木 俊朗/著 文春学藝ライブラリー
歴史 31 2018年12月から2019年2月
図書館で連休用の読む本として借り出したのだが新しいので思わず出版日を見たら少し前の再刊行であった。海軍の特攻について戦後から間も無く種々の出版があって,〔カミカゼ〕が特攻の用語となった。今でもテロリストの自爆攻撃でカミカゼといわれている。陸軍特別攻撃隊の著者高木は海軍の特攻に対して記録の少ない陸軍の特攻を調べて本にした。
内容の事実が正しければ陸軍の航空作戦を計画した上層部の無責任にあきれる。これでは国や家族を思って特攻した遺族は無念だろう。戦後の混乱期で生き残った人たちは日々の食を確保するに追われ戦死した人を思うのは親族のみだった。昭和25年に朝鮮戦争が勃発し、日本に軍事物資補給基地となり、食の確保の問題が軽減された。
この時期からどうやら元軍人たちの記憶の記録活動が始まり平成の半ば頃に戦友会の活動が休眠になった。出典(新潮45 2013年12月 通巻380号)
令和になって、遺族会の会合仕舞いの報道が目立つ。戦後75年となる2020は節目となるが子孫の記憶は残っている。記録を残さないと、存在が消える。