『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、
周りに笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

きっと僕の目は輝いていた

2006年06月16日 | Weblog
梅雨。
雨は憂鬱になるけど、かといって雨が降らなければ困る人も多い。
子供の頃は、雨が降れば降ったなりに楽しんでいた。

たとえば、傘。
我々が子供の頃は、今のように塀で囲まれた家ばかりでなく
路地裏や道路に軒先が出ていたりしていた。
当然、大雨が降ったりすると、雨樋から溢れ出た雨水が滝のようになる。
僕は理屈など考えずに傘をオチョコにして、その雨水を傘一杯にして
家まで持って帰ろうとする。
家に着くどころか、その無駄な努力の間に体はずぶ濡れ。

そして長靴。
大きな水溜りがあれば、長靴で出来るだけ深い所を歩く冒険を試みる。
中にちょっと大きな穴や、深い穴の段差でバランスを崩して転ぶ。
濡れたついでに、長靴に入った泥を、また滝のような軒下へ行って
雨水で長靴を洗う。そんな事をしてるから、大雨の日は決まってずぶ濡れで帰宅。

僕の雨の日の生活には、そんな楽しみがあった。
お袋も小言を言うけれど、子供の心を知っていて怒るようなことは無かった。
怒られるのは、オチョコにして壊してしまった傘の事。
ずぶ濡れになった事に関しては、怒られた記憶が無い。

今は、そんな子を見たことがない。
大きな水溜りや、滝のように水が落ちてくる民家なんて無くなっちゃた。
都会って、便利で綺麗で快適かも知れないけど、子供の馬鹿な発想や
子供ならではの発想なんて、こんな中では生まれない気がする。
田舎で少年時代を過ごしたからか、なんだか都会の子供が可愛想に思えてくる。

ずぶ濡れで遊ぶ子供、きっとあの時の僕の目は輝いていたと思う。
コメント
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