公演後記・抜け殻になった一日

今日から数日間、今回の公演で遭った事を書こうと思います。

今日は、気持ちの上で抜け殻のようになることを予想して
あらかじめ休暇を取っておいてお休み。
案の定、去年以上に心にポッカリ穴が開いてしまいました。
他の団員はきちんと仕事に行く人が殆ど。
そういう意味では皆、凄いなぁ・・・・って思います。
僕が恵まれているのもあるんだけど・・・・

昨日までの二日間の公演は、凄く楽しめました。
初日こそ、僕のちょっとしたミスであるシーンを
台無しにしちゃったんだけど、お客さんには多分、
台詞を間違えた位にしか解からなかったみたい。
サッカーで言えば、オウンゴールを前半に入れちゃった感じ。
それで、初日の1幕は凹んでいたのだけれど、2幕は
気を取り直して無難に演技できました。

今回の役、ダンは役作りが凄く難しくて苦労しました。
マッチョな強い男の風貌だが、好きな女エミリーの前ではだらしない。
それでも、精一杯強がりを見せるのだが、何処かで主導権を
エミリーに握られてしまう。
いつも傍にいて、触れていたいのだけれどすぐにかわされる。
それでも、エミリーは所々でダンに甘える素振りを見せる。
その気になると、また逆手を取られる。

この役、友人が見ると僕のキャラそのものだそうです。
それだけに「はまり役」と云う友人も居れば、逆に
いつもの僕じゃないキャラクターの役をやっている芝居を観たい
と云う意見と半々。家族や馬鹿を一緒にやるウィンドサーフィンの
仲間からは後者の意見が多かった。

でもね、そんな余裕は全く無いのですよ。
素でやって、やっと芝居になったんですから・・・・・

そんなことを考えながら、今日は一日家にいてボケ～っと過ごしました。
楽屋で撮った写真を見ると、なんだか凄く前に終わった気がしました。
夜になって、お世話になった大野さん(写真：ギャビン役)から
ねぎらいの電話を頂き、何だかまた胸が熱くなりました。

芝居って、こんなに素敵なものだなんて知らなかった。
知って良かった・・・・と云うのが、今の気持ちですね。
さてと、明日からは社会人に戻らなくちゃ！
来年の稽古が始まる2月まで、長いようですぐに来てしまう。

夢のような5ヶ月間。
芝居の話とは逆に、故郷プロビデンスから都会に戻って
多忙で煩わしい会社生活に逆戻りです。