『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、
周りに笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

「サルサンキュウ」

2008年02月28日 | Weblog
今日は娘の第一志望である都立高校の合格発表。
嫁さんが休暇を取れないので、僕が一緒に見に行くことになった。
嫁さんが休みを取ろうが、僕は最初から行くつもりで休暇を取ってあった。

電車で行くと45分かかるのだが、車だと15分足らず。
最寄の駅の近くにあるコインパーキングに車を預けてそこから歩いて行く事にした。
すると、前を歩いている男の子の制服に見覚えがあって娘に訊いたら
同じクラスの男の子だそうだ。
「それなら、おはようって声をかけろよ!」って促すと、娘の声に男の子が振り返った。
同じクラスなのに、お互いに同じ学校を受験したことを知らないで居たらしい。

この男の子、一緒に居るお母さんが凄く若々しくてお姉さんみたい。
話を聞いてみると、このお母さん16年前にフィリピンから日本へ来て、
こちらで日本人と結婚したらしく、当然男の子はハーフ。
娘はそれすら知らなかったらしい。
バスケット部に入って居たらしく、背が高くプロ野球のダルビッシュみたいな
ハーフのいいところが出ている、ちょっとイケ面の男の子。
男の子は私立高校の受験を舐めてかかって失敗したらしく、
この都立受験は背水の陣で臨んで、必死に勉強したらしい。

娘の受験番号は3039。申年生まれの娘にちなんで「サルサンキュウ」。
番号を探したら・・・・ありましたよ!合格です!
この学校は、先にあった推薦試験で落ちているだけに心配だったが
娘の入りたいという気持ちが強かったのでしょう。
「良く頑張ったな、おめでとう!」と言って、頭を小突いてやったら
娘はその瞬間に、満面の笑顔になった。
それを見た、僕も何だか凄く嬉しいプレゼントを娘に貰った気がした。

一緒の男の子も、合格したらしく「良くやった!」って言ってやったら
同じように嬉しそうな顔をしていた。

合格者の手続をするために窓口へ向かう途中、以前に部活体験に来た時や、
面接試験の相談に乗って頂いたり、さらに先月帰国した従姉妹がこの学校に
短期留学した時に担任をして頂いた、縁のある先生が僕らを見つけてくれて
「おめでとうございます。」と言ってくれた。
先生も合格者に娘が居るのを気にしてくれていたようだ。

先にあった推薦試験の発表に同行した嫁さんは、不合格と知った娘の
顔色がみるみる変わって行くのを見ているだけに心配してメールしてきた。
約束していたのに連絡を忘れて待ちきれなかったみたい。
「どうだった?」のメールに、ちょっと悪戯心が芽生えて返信のタイトルを
『残念』と書いて、本文に「ですが、娘さんが10万円獲得しました。合格です!」
と、貰った書類が入っている封筒の祝合格の文字を写真で添付して送ってやった。
娘が都立へ合格したら、私立高校へ払い込む予定だった入学金が浮くので
賞金として10万円あげると約束していたもの。
でも、本人は大して欲しくないみたい。欲の無い子です。

その後は、入学の書類提出やら制服の採寸、注文やら、母親がやるような
事を僕が決めて帰って来た。
僕は、長女が未熟児で生まれた時も保育器のある病室まで付き添ったり
次女が生まれるときに嫁さんが2ヶ月入院してしまい、仕方なく
会社の近くの保育園に、強引に頼み込んで入れてもらって二人で通ったり
何故か長女と二人きりで過ごした思い出が多かった。
今日もそういった娘と二人の思い出が、また一つ増えた一日になった。
本当は、今日の娘の満面の笑顔を一番見たかったのは
不合格の時に娘の暗い顔を見た、嫁さんだっただろうな・・・・と思った。
コメント
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