実家の片付け二日目。
今日は、桃の木の枝を根こそぎ切り落とした。
この桃の木、35年ほど前にオヤジが苗を買ってきて、
窓の下に植えたのだけれど、桃栗3年の話の通り、
あれよあれよと言う間に、ぐんぐん大きくなって
物干しのベランダの支柱に、巻き付くように大きく育った。
狭い庭の中に、梅、桃、桜と春になると
毎月違う花が楽しめたのは良かったのだけれど、
ある時から、これが太くなって邪魔になってきてしまった。
桜は五本も植えてあったのをチェーンソーを使って、
根元から切って4本に間引き。
それでも、残った一本は大きく伸びて、春先は庭に桜が咲いた。
梅は、元々自家製の梅干を毎年作っていたので、枝打ちを繰り返して
実がなる調度よい大きさに保たれていたのだけれど、
ここ数年でお袋が、梅干作りをやらなくなってから、
梅も太くなってしまった。
桃は唯一、果実のなる木なのだけれど、実が成っても食べるほどの
大きさになる前に落っこちてしまって、いつもゴミになるだけ。
それでも、この桃の木が一番愛らしい花を咲かせる木で
3月になると、つぼみが沢山ついた枝を切って、花瓶に挿しておくと
水揚げが良いので、全ての蕾が開くのが、また可愛くて、
仏壇に飾ったり、近所に分けてあげたりして喜ばれた。
そういう意味では、僕とお袋が一番大事にしていた木だった。
ちょっぴり、そんな思い入れのある木を切るのは可哀想だったけど
年内には実家の建て替えをするつもりなので、仕方が無い。
なんせ、放っておいたら落ちた桃の実が、山のようになっていて
おまけにそれに群がる蟻や、ハエや蚊がわんさか・・・・
ご近所に迷惑がかかるので仕方が無い。
家に実のなる木や屋根を越えるような高さになる木は植えるもんじゃない。
落ち葉や木の実で屋根が傷むし、色々な意味で掃除が大変です。
これが、身をもって勉強した事の一つ。
もう一つは、また明日書きましょう。
しかし、隣の更地も一ヶ月で雑草が被い茂り見ての通り・・・・
いまや、実家の周りは昆虫たちの楽園になっています。