会社のストレスが高じて、精神的に不安定で不眠症になってから、
専門医や従兄弟に『楽しい事を考えて生活した方が良い』と言われた。
気分転換も大事だと言われて、ライブハウスに行ったり・・・・・
友人に、フラワーアレンジメントのプロフェッショナルの女性が居て、
その彼女から『気分転換にお花を活けてみたら?』
と言われたのがきっかけで始めた『花いじり』。
活け花とか、フラワーアレンジメントとか呼ぶほどのものじゃない。
そう云った事を真面目にやっている方に失礼です。
だから僕の場合『花いじり』と呼んでいる。
始めてみたら、思いの外面白い。
花と向き合っているうちに、「花は生き物」だって事に気が付き、
丁寧に手をかけてあげると、切り花でも蕾からキチンと咲いてくれる。
気持ちが通じるような、何だか不思議な感覚に陥る。
最近は花よりも枝のある植物の方にも、楽しみが広がって来た。
花は咲いた時の色合いを楽しみ、毎日少しずつ茎を切り詰めたりして、
水揚げを良くしてやったりと、小まめなケアが長持ちさせる秘訣。
長持ちさせる…というより、気持ちが伝わって『長生きしてくれる』と言う感じ。
人間も同じで、大事にすればそれなりに恩義を返したり、
返されたりするはずなのにな・・・・って
自分の会社の不誠意さに憤りを感じているから尚更です。
枝のある植物は、花とは違う楽しみがある。
言う事をきかない枝の形や、伸び方をみて如何に空間デザインするか?
こっちの方は、素材や材料の特性をどう生かすか?と言う点で、
僕の仕事だった設計に似ていて、面白い。
こちらは色と言うより形を楽しむ、アートっていう感じかな?
今日はテラリウムのクリスマス飾りを、仲の良い本社の常務に届けようと
手直しして、明日届けるように箱へ入れて荷造りをしました。
もう一つはお気に入りの赤い実がなるウィンターベリーを買って来て
以前に作ったものと組み替えてみました。
↓
仏壇には、いわゆる『仏華』を置くのが嫌なので、
いつも『花いじり』して作ったものを置いてやっている。
最近は寒いのも手伝って、花が長持ちするんだけれど、
先週買った、紫色のアイリス
が開かないうちに枯れてしまって、
今日はその代わりに、まだ元気な黄色い花と麦の穂を組み合わたり。
お役御免のアイリスを捨てるのも、何だか申し訳ない気がしたり・・・・
花を捨てる時に『ありがとう』とか『ごめんね』とか、
何だか優しい気持ちになっている自分にも気が付きます。
この間あった中学の同窓会の集まりで、同級生だった男に
『お前は女で生まれて来るべきだったんだよ』
と言われた事を思い出してしまいました。