僕が憧れる男性、水野たかしさんが長年住み慣れた『ミュージシャンの街』高円寺。
6月15日に、千葉県いすみ市に転居されることになって、今日は最後のライブ。
場所は東中野にある『じみへん』http://cafejimihen.jimdo.com/
という、小さなライブスポット。
4月中旬まで、すぐ近くの公民館で芝居の稽古をしていた時の通り道。
今まで全く気がつかなかったのでした。
このお店のママさん、中川みどりさんは関西出身。
若い頃にフォークソングを聞いて、病みつきになってしまったとか。
ご自身は音楽を演奏するわけでもなく、ひたすら聞く側。
それでも、昔のミュージシャンは皆、食って行くのが精いっぱいだったから
そういったプロミュージシャンたちと関わるうちに、
自分の店を持つことになったらしい。
開店から3年というこの店の、過去に出演したミュージシャンの顔触れがすごい。
中川五郎、中川イサト、斎藤哲夫、中山ラビ、南正人、大塚まさじ・・・・
70年代のフォークシーンを見てきた人間ならば、この顔触れを見て
僕同様に『なんじゃ?この店は?????』と思うんじゃないだろうか?
この面々は、西荻窪にあった『西荻ロフト』に出演していた面々…
中でも中山ラビは、僕が参加していたライブハウス『三ノ輪モンド』と
深い関わりがあって、コンサートの音響・照明もやっていた。
その頃、「陣太鼓」というバックバンドがついていた記憶がある。
大塚まさじに至っては、もっと思い出が深い。
1978年くらいかなぁ?
大塚まさじが、お茶の水にある日仏会館でコンサートを開催した。
バックにはたしか、京都のバンド「ソーバットレビュー」の石田長生が居たかな?
その当時、まだ僕は音響ミキサーの仕事の方が多かったんだけれど、
そのコンサートで、お師匠さんが横についていたとは言え、
僕が初めて音響ミキサーとして操作卓を触らせてもらったコンサートだった。
今、思い出すのは大塚まさじの黒い衣装くらいかな?
音楽については全く覚えていないほど、緊張していた気がする。
そんな面々が、この小さな店で唄うんだから何かある・・・・
水野さんと巡り合ったように、なんだか70年代を共に過ごして、
遠いどこかでつながっていた人と、また巡り合った気がしました。
そして水野さんのライブ。
本人いわく『閉店セールを何回もやってる感じ・・・・』という
東京を拠点にしてのライブも、これが最後。
相変わらず、心に迫ってくる唄でした。
なんだろうね・・・・この感じ。
僕もこんなオヤジになれるのだろうか?
そんな憧れを抱かせる人です。
千葉に行かれても、ずっと繋がっていたい人ですね。