『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、
周りに笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

他人に伝えるという事・・・

2016年06月09日 | Weblog

以前からチョコチョコと話題に上げている仕事の案件。
元々、電気設計の技術者である僕が、電気系の設計より
物理設計と、機械設計にどっぷり浸かっている。

僕は機械設計に関しては素人。
それでも、機械図面は前の会社でも見よう見真似で描いていた。
機械設計の連中から見れば『素人の描いた図面』と言われるが、
僕はそんなことはくだらない事だと思っていた。

設計とはデザイン。
デザインは、自分の考えを伝えることが大事。
何を、そういう風に作りたいのかが伝われば、専門業者は読み取ってくれる。

ところが、前の会社では図面を描くことの方が重要なんですね。
業者に出す図面に何日もかけて、肝心の物はなかなか出来て来ない。
その上、ミスがあると図面修正にまた時間をかける。
何とも呑気な人たちだなぁ・・・・なんていつも思っていた。

今の会社で『設計』らしいことが出来るのは僕しかいない。
ここで言う『設計らしいこと』とは、考えていることを図面化すること。
実際にはアイデアを皆で出し合って、物作りをしているのだから
『本来の設計』は、メンバーみんなでやっていると思っている。

音楽は、どんなにテクニックがあっても、それだけでは何も伝わらない。
芝居も台本通り台詞を言い、言われた通り動くだけでは観客には伝わらない。
下手糞でも、伝えたいことをきちんと表現していることが大事なのです。

設計も同様で、図面の完璧さは必要だけれど、それ以上に大事なのは自分の考えを
図面にして伝える事なのだと、僕は思っている。
これをいくら言っても、わかってくれる人間はごくわずかでした。

そんな素人の図面で、業者さんが物を制作してきてくれた。
今回はペルチェ素子を使った冷却装置の放熱板を、僕が設計した。
放熱設計で放熱板になるアルミの表面積の計算をして、
それを冷却する強制空冷の風量計算をした。

そして出来上がってきたものは、僕が考えていた通りの物。
計算通り、上手く冷却できるのか?
何だかワクワクしますね。

明日はそのペルチェ素子を取り付ける、装置の本体の実験。
多分、簡単には行かないだろうけれど、それもワクワク・・・・
簡単に出来ちゃったらつまらないです。

その前に、今の仕事で初めて一人で客先へ出向いて作業する出張が入った。
僕が出張して作業をしてくる間に、現場の人たちに実験の準備をしてもらう。
僕はアイデアを出すだけで、彼らが居ないと何もできないですからね。

午前中に仕事を片付けて、午後には仕事場へ行く予定です。

コメント
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