『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、
周りに笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

原発被害は誰の責任?

2017年07月18日 | Weblog

昨日は帰りにちょっと道を間違えて、釜石自動車道を
花巻方向へ向かってしまい、途中で気が付いてルート変更して、
北上市から北上江釣子(えずりこ)ICから東北道に乗ったので、
予定していた水沢ICより北へ15Kmほど距離的にロスをした程度で済んだ。

その後は順調にドライブして、最初の前沢SAでガソリン補給、丁度30Lでした。
前の日から走行距離が525Kmなので、17.5Km/Lの燃費。

1500ccのガソリン車としては、かなり良い燃費性能ですね。
僕は若い頃に、仲間から『お化けカローラ』と呼ばれる
27Km/L走るカローラに乗っていたので、この車は2代目かも知れません。

そんなこともあって満タンで東京まで500Kmの道のりは
十分に走れるので、ちょっと色気を出して帰りは少し回り道して
仙台から海岸線よりに走る『仙台東部道路』を経由して
常磐自動車道で東京まで帰る事にした。

と言うのも、原発被害の南相馬や浪江町のあたりを見てみたかったから…。

ところが、これは止めておけば良かった。
原発被害の深刻さを目の当たりにするのは、覚悟していたのだけれど
常磐道までの道のりは『放射能』が飛び交っている真っ只中だった。

南相馬のあたりから道路の両側に放射線線量計が設置されていた。
その数値は最初0.1~0.2μSV/H。

この量は僕にとってちょっとびっくりだった。
年間被ばく許容量とされている1mSV(シーベルト)を考えた時、
1mSVを時間単位の量に換算すると
1000μSV(1mSV)÷365日÷24時間≒0.12μSV/H
この値は僕の頭にインプットされていたからです。

つまりこの場所に居たら、普通に年間被ばく許容量になってしまう。
それから先へ進むと、その数値が少しずつ上がって行く。

浪江町あたりでこの線量計は3,1μSV/Hになった。

さっきの30倍です。

それに高速道路の周りには住宅地があるのに、人が住む気配がしない。
民家の屋根は瓦が落ちていたり、蔦が絡まって居たり・・・・

牧草地っだと思っていた場所は、全て田んぼの跡に雑草が生えて居たもの。
水たまりから池になってしまった場所も点在する。
この水には放射能が、しっかり溶け込んで居るのでしょうね。

高速道路の脇には、重機と黒い袋が並ぶ『除染ごみ』置き場。
それが至る所にあって、人の気配もない。

こんな場所に帰還して住ませようなんて、余程の阿呆が考える事。
もしくは『他人事』の人が、そんな事を言うのですね。

僕は仙台を超えた時から、窓を閉めて送風もFRESH(外気導入)を止めて
RECYCLE(内部循環)に切り替えて、エアコンを入れた。
車の中に放射性物質が入るのがいやだったから、
もしかして思ったより線量が高かった場合・・・・に備えてでした。
残念ながら、その予想は的中してしまいました。

被災地は支援さえすれば、その土地でもう一度やり直せる。
実際に被災者の方たちは、がんばって自らの力で復興し始めている。

でもね、ここは被災地ではない。
原発事故の『被害地』であり『被害者』なのです。
帰りたくても、帰る場所は人が住める場所じゃない・・・・
少なくとも僕は子供にこんな環境で生活してもらいたくない。

この責任は国にあるのでしょうかね?
それとも再稼働のために海水注入を躊躇った東京電力?
誰の責任でも『被害者』が自分の故郷を失った事は変わらない。

こんな惨状を見ても『原子力発電は安全』と言っている政府。
利権やら、政治がらみのお金のためならば、将来を犠牲にしても構わないのです。
申し訳ないけれど、もう2度と常磐道経由で東北へは行きません。

コメント
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