世の中には親が子供に模範を示さない、自分勝手な人間が結構多い。
こんな親に限って『モンスターペアレンツ』だったりする。
今朝、電車に乗る時の事。
整列乗車で、みんな並んで待っているのに、ドアが開くと同時に、
年寄り(僕ではありません)を押しのけて、優先席に自分の子供を座らせる母親がいた。
それを見た僕は、思わず
『どういう育て方してるんだ?』と、怒鳴ってしまった。
まさに親が子供に模範を示さない典型的な例でしたが、
どっこい、子供も親もしゃぁしゃぁとしてる。
怒ったり、叱責したところで他人の言葉には耳を貸さない。
まさに『蛙の面に小便』ですね。
僕が子供の頃、祖父と出かけた時に、祖父のために席を取ろうとして
同じような事をした時に、電車の中だというのに、祖父から大声で
『貴様!何処の子供だ?』
って大勢の人の前で、 厳しく叱られて恥ずかしかったけどなあ••••。
僕には20代まで、父が明治生まれの祖父母を面倒を看るために同居して居た。
明治生まれの祖父は、若かりし頃に第一次世界大戦で戦艦『伊吹』に乗っていて、
戦争後も日本サルベージで働く、船乗りだった。
対して僕は戦後生まれで、ノンポリ、パーマがかかった髪の毛を、
背中まで伸ばしていた、ヒッピーまがいの風貌のクソガキだった。、
そんな僕にとって明治生まれの爺さんは、天敵。
『学生の分際で…』を前置きに、友達との電話も、夜遅く帰るのもダメ。
昔の電話だから、1階と2階にある電話が一つの回線になっていて、
爺さんはいつも、僕の電話の盗聴をしては、ちょっと長くなると
『貴様ら、いつまでくだらない話をしている!』
と横やりを入れたりするから、友達が電話をかけて来なくなったり、
もちろんガールフレンドとは外の公衆電話でしか話せなかった。
そんな爺さんは、とにかく厄介な存在だった。
毎日、全員揃っての食事の時間は、僕と爺さんの対決の場だった。
茶碗を持たずに食べれば『犬喰い』と言って、長~い箸で僕の手を叩く。
ラーメンや蕎麦でさえ、丼を持って食べるように言われ、その癖は今でも直らない。
飯を食っている最中に、
『寝て居る間に、その鬱陶しい長~い髪の毛を丸坊主にしてやる』
なんて言うものだから、
『じじい、やってみろ!殺すぞ・・・・』
なんて言い争いになって、食事の時間が家族にとって恐怖の時間になったり・・・・
最近、親戚兄弟から『やる事、なす事すべて爺さんに似て来た』と言われる。
他人に怒鳴ったり、たしかにそうかも知れないなぁ・・・・
そんな爺さんと僕の関わりの話は、今思い出すと意外と面白いので、
その話を聞いた友人に僕の祖父のファンがいたり・・・・
明日以降、そんな話を書きましょう。