『東京都』と『東京』は違う･･

昨年の公演で使ったリノリウムを捨てるのが勿体ないので
秘密基地の一階に敷いたのですが、数か所でリノリウムの端が反り返り、
歩くたびに足を引っかけるので、反ってる端の部分を押さえる部材を探しに
今日は東久留米にある『スーパービバホーム』まで行って来ました。

プロ用の資材を扱うため品揃えが豊富で、色々と比較できるので、
流石だなと感心したものの、思ったほど安くないのでちょっとガッカリした。
店のある場所は東京都の東久留米市とは言え、ほぼ埼玉県の県境でした。

杉並区から20㎞ほどの距離なので大してないと思っていたのだけれど、
青梅街道から右に曲がってから、曲がる個所が判りづらい上に、
クネクネト曲がった道が続き、昇り降りも多い上に道が狭く、
1時間以上も費やして、やっと到着した。
帰りは夕方に日が落ちた途端に、街灯が乏しいため道路は暗くて走り辛かった。

いわゆる『陸の孤島』みたいな、車が無いと不便な場所だったり、
都心へのアクセスも悪かったりで、まるで山梨の田舎道を走っているよう。
今日はその、近くて遠い『東京の郊外』を実感しました。
もう二度と行く事は無いでしょう🥵💔

僕の家族のように、立川市や八王子市の認識が無かったり、
両者の区別がつかなかったりする都内在住の人は物凄く多いです。
青梅や奥多摩に至っては『東京都下』『東京の郊外』で一括りになっていて、
『東京都』であっても『東京』だとは思ってない人が殆どです。

『東京都』と『東京』は違う･･･というのが僕の主張。
昔から下町に住む人間や僕の親に言わせれば、東京と名乗って良いのは旧東京市の15区
麹町区、神田区、日本橋区、京橋区、芝区、
麻布区、赤坂区、四谷区、牛込区、小石川区、
本郷区、下谷区、浅草区、本所区、深川区です。
いわゆる江戸時代の下町や、山の手といった宿場の内側です。
その中で寄せ場のあった本所、深川は『川向う』と言って馬鹿にしていました。


さらに今でも都内在住の人にとって『東京』は
近郊6郡(荏原郡、南豊島郡、東多摩郡、北豊島郡、南足立郡、南葛飾郡)を加えた
旧東京市の35区がそのイメージに近く、秘密基地のある荻窪も西の果て。


僕らの世代は、今の東京23区と武蔵野、三鷹が『東京』と呼べるギリギリの線ですね。
これは馬鹿にしている訳ではなく、実感を書いただけです。