今日は定置網漁で網を絞って行くと、水面に小さな稚魚が泳いでいるのが目に付く。泳ぎ方や体型からイソギンポの稚魚の様に見えるが、胸鰭が暗色である。この暗色の胸鰭が目立ち気付いたのだが、イソギンポは夜間採集で採集した稚魚は半透明であったので、その成長過程と思い写真に収めようと採集する。生かして持ち帰り、水槽に入れて撮影。その撮った写真を拡大して見ると、頭部は緑色の半透明で横帯が数本確認できる。これはナベカではないか。ナベカは北海道から九州南部にかけて普通に見られる温帯性の普通種であるが、私が鹿児島に来てからは目にする事がなく、うちの海域には生息していないものと思われる。だが、大学で発行した「鹿児島湾の魚類」図鑑(ブログ2017 11.6)にはナベカが掲載されており、鹿児島湾からの記録はあるみたいである。今回は稚魚であるがうちの海域でのナベカ初確認であり、定置網での久し振りの初入網となる。卵もしくは稚魚が北の方から海流に乗って流れて来たと思われるので、ほかにも辿り着いていたら、今後海岸でナベカの成魚が見つかるかもしれない。今度は成長した個体と出会いたい。
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