今日は定置網の漁獲作業を終え、帰港すると漁協の定置網船が先に水揚げ作業をしている。するとクレーンで大きなサメを吊り上げている。この体型にあの尾鰭。ホホジロザメである。ホホジロザメは珍しいがうちの定置網でも何度か獲れたことがある。だが、今までにうちだけでなくここに水揚げされた個体はどの個体もクレーンを使わないと揚げられないほど大きなものばかり。という事で魚ボラの標本用に確保したことはない。今回もとてもじゃないけど標本用にとは全く考えもしなかった。この個体は絞める為、既に沖で頭部に切りこみが入れられ、腹部も切られ内臓も取り除かれていた。ところが歯を見ようと頭部を持ち上げたら、力は弱いが口を閉じるではないか。恐るべし生命力である。うっかり口の中に手でも入れようもんなら噛みつかれてしまう。いずれは標本用に確保しないといけないのだが最適なサイズが手に入るだろうか。海外ではスポーツフィッシングなどの対象となり、生息数が激減しており、保護種に指定されている国もある。標本の確保も急がないといけなくなるのだろうか。
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