お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

魚ボラ

2007年06月06日 | 魚ボラ

 今日は魚ボラの日。うちの水槽に素潜りで採集した魚や河口で採集したハゼ類がいたので、生かしたまま持って行く。鹿大に着いた時は既に午後6時を回っていた。教室に行くと学生が一人いるだけ。本日の活動は1時間前に終わったとの事。だが、生かした魚に冷凍標本を持ってきていたので標本登録してもらう。今回、ヘビギンポ類も持って来たので、それを卒論のテーマにしている学生も呼び出し、してもらう。このヘビギンポは体長が50ミリもあっただろうか?展鰭作業だけでも大変。同定もハゼ並みに大変そうであるがおもしろそうでもある。素潜り採集した時に採集できなかったバリエーションの違うヘビギンポを見ているので、またチャレンジしたい。

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メガネウマヅラハギ

2007年06月05日 | 市場

 今日、市場を覗いていると変わったカワハギが水揚げされていると漁協の職員に教えてもらった。見てみるとメガネウマヅラハギであった。もうここ何年とこの魚を見ていなかったので、すぐに購入。しかし、購入後よく見てみると背鰭棘が折れて短くなっている。標本としては価値が下がってしまうが、水揚げという点では棘が折れていても傷物にならないので漁協に文句も言えず。この魚、標準和名のようにウマヅラの名で水揚げされていれば安いのだが、おそらく値の高いカワハギの名で購入伝票には付いているのだろうな・・・。でもこの魚、カワハギのようにおいしいのだろうか?食べてみたい気にもなる。メガネウマヅラハギはうちの定置網でも、昔何度か獲れた事があったのだが、家に帰って今までの写真を調べてみたが無かった。高かったにしても購入しておいて良かった。自分用に写真を撮り、明日の魚ボラに持ち込み、標本登録する予定。
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イダテンギンポ

2007年06月04日 | 採集

 今日は仕事の休憩中に作業場前の港の岸壁でイダテンギンポを採集する。この場所では今までにも仕事の合間に岸壁に着いている魚を釣り採集していた。クモハゼなどのハゼ類のほか、クロダイ・ロウニンアジなど港に入ってくる幼魚を採集してきた。しかし、以前から姿はよく見ていたのだが釣れなかった魚がいた。それがこのイダテンギンポであった。蠣殻などから顔を出したり、長い体をヒラヒラさせながら物陰の間を行き来していた。主に藻類を食べているらしく餌には見向きもしなかった。また、タモ網で掬おうとしてもすぐに逃げてしまっていた。ところがある日、エビ採集用の小さなナイロンの透明な網を使ったら、いとも簡単に採集できて驚いた。今まで苦労して釣り上げようとしていた事が何だったのかと情けなく思う。魚の採集はその魚に合った採集方法を探さなければいけないと反省。
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トビハゼ

2007年06月03日 | 採集

 今日は予定が無かったので潜りに行こうと考えていたが、風が吹いていて時化模様なので諦める。潮が下げている時間帯なのでせっかくだから、近くの川の河口にハゼ採集に行く。河口の非常に細くなった川を覗くと、たくさんの小さなハゼが逃げ回る。数個体採集する。その後も数種(未同定)採集。しばらく進むと水面を跳ねながら逃げる魚がいる。トビハゼである。この河口は鹿児島県本土ではあるがマングローブ(メヒルギ)のある干潟である。やはりこのような場所にはトビハゼがよく似合う。数年前ではあちこち探してようやく1個体見つかる程度であったが、近年は探さなくても目に付くようになり、しかも1箇所で数個体確認することができ、個体数が増えてきているように感じる。いつだったか幼魚がウジャウジャいて驚いたこともあった。個体数が増えてきてはいるが鹿大にはすでに標本があるので、今回はブログ用の写真を撮るだけで採集はせず、見守る。
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秋太郎

2007年06月01日 | 定置網

 今日、漁協の定置網の人に標本用として秋太郎の幼魚を頂いた。秋太郎とはバショウカジキの鹿児島での呼び名。鹿児島でのバショウカジキ漁の最盛期が秋であるのでこう呼ばれ、風物詩にもなっており鹿児島県民には馴染み深い魚である。当然、かごしま水族館としても飼育展示したい魚であろう。定置網にはこの幼魚が今頃の時期から入りだす。網の中ではたくさんの魚が泳ぐが、何かの拍子に黄色い腹鰭を突っ張りそれが目立ち直ぐに目に付く。それを水族館の職員が採集して持って行くが、いまだに飼育展示までには至っていない。網の中では綺麗に泳ぐものの、船が港に帰る間にこの長い吻を容器に擦ってしまい弱ってしまう。恐らく水族館の水槽に綺麗な状態で入れる事ができれば飼育可能のような気がする。となると第一歩は我々漁師がいかに綺麗な状態で港まで活かしてくるかという事になる。ちなみにかごしま水族館だけでなく、数ヶ所の水族館がチャレンジしてきたが、どこも失敗に終わっている。
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