串カツ子の旅日記

美しい国、日本。まだまだ見たい所がいっぱい。
温泉、宿屋、食べ物、紅葉、桜、街並み・・・興味の対象は尽きません。

大雪高原山荘

2010年10月01日 | 宿-北海道

銀泉台から大雪湖レイクサイトへ、おんぼろバスに揺られて帰って来ました。

停めていたレンタカーに乗り換え、大雪高原へ向かいます。

この町道大雪高原線も、紅葉の時期、通行規制があり一般車は通れません。
しかし、終点の「大雪高原山荘」に宿泊する客の車は通行可。

名前を告げ、通行許可が下りると、ゲートで待機し30分毎に出るシャトルバスの後ろに付いて走ります。

高原温泉を出るシャトルバスの最終は16:00。
その最終バスが下りて来たら、後は自由に通行可。

20分程で大雪高原に到着。

去年も泊まった「大雪高原山荘」、今回は連泊です。

部屋は風呂場に近い1階で・・・と、頼んでいました。
去年とは違う10号室。

11、12号室が、立ち寄り客の休憩所に近くて、このあたりの部屋が一番よいのですが・・・。

山の宿ですから、8畳間の部屋は簡素です。
椅子とテーブルさえありません。

風雪に耐えた窓は、開きにくくなっています。

しかし、空の冷蔵庫があり、電気ポットも・・・。

去年泊まった時、まさか電気ポットまであるとは思いもせず、いつも持参するドリップコーヒーは持って来ず、残念な思いをしました。

今年はしっかり持って来ました。

糊の効いた浴衣、バスタオル、館内スリッパ無しなので足袋まで用意されています。

ここまでは、いいのですが・・・。

同じ部屋での連泊。

翌日は、部屋のフトンも敷いたままにしてもらい、浴衣、タオル、掃除、それにお茶の交換も断りました。

でも、宿泊料金は同じ。
いくらかの割引を期待したのですが、甘かった。

連泊している人が結構居ます。
この人達はどうしたのだろう?

宿にとっては、お正月並みのトップシーズン。
宿泊料金も3~5割増し。
期待する方が間違っているかもしれませんが・・・。

浴衣に着替え、風呂に向かいます。

2つある浴室は、時間によって男女入れ替え。

クマの湯口から出た湯は、ざぁざぁと掛け流しにされ、実に気持ちがいい。

広い露天も大好きです。

ここは、泊まり合わせた客同士が情報交換する場となりました。

話に花が咲き、体が冷えたら湯に浸かり、又、半身浴・・・を繰り返します。

「熊谷温泉」のファンの人、同じ大阪の平野からのお客は、この先養老牛温泉の「だいいち」に泊まり、
名古屋からのお客は、岩内の「高島旅館」に泊まると言われる。

羨ましい・・・。

楽しいひとときをこの露天風呂で過ごしました。

上とは違うもう一方の露天風呂。

夜、この露天風呂で見る満天の星を期待していましたが、天気はあまりよくなく、星は少ししか見えません。

湯に浸かりながら内湯の方を見ています。

去年の同じ頃、背後の山にはもっと色がありました。
今年は、まだまだ緑。

木のオブジェのような湯口。

普段、ウォーキング程度しか歩いていない私。
今日の山行で、きっと筋肉痛になるだろう・・・と、思っていましたが、翌日も、翌々日もなんともありません。

きっと、何度も入った温泉のお陰でしょう。

山行後の温泉がこれほど素晴らしいものかと目を見張る想いです。

17年程前に温泉にはまり、以来15年間ほどは、ひたすら温泉ハシゴ。

年齢を重ねるにつれ、このハシゴがしんどくなり、ここ数年は宿の温泉をゆっくり楽しむ・・・と、いうパターンでした。

しかし、今、目覚めました!
自分の足で歩き、この素晴らしい光景を眺め、疲れた体を温泉で癒す・・・。

なんという贅沢な趣味なんだろう。
もっと早くに開眼すれば良かった。

腰、ヒザ、もうぼろぼろになりかけている。
でも、がんばろう。


北海道初紅葉旅-6(銀泉台にて)

2010年10月01日 | 紅葉

 

ハイマツの間に咲くミヤマリンドウ 。

このあたり、もう高い木は生えない森林限界。
紅葉の主人公は、ウラシマツツジやハイオトギリ、それにチングルマ。

ウラシマツツジ

ハイオトギリ

「神のたんぼ」と名付けられた小さな池。
登山道の両側に一つずつあるのですが、もう一方の池は、
ほとんど干上がっていました。

ガレ場を歩きます。

7月にはコマクサが咲き乱れる「コマクサ平」着13:23。
歩き始めてから2時間。

標高1842m。
と、いう事は、登山口からたった325m上がっただけ。

正面の尖った山は何・・・?
あぁ、山の名前が分かりません。

斜面にチングルマの綿毛&紅葉。

こういう、大きな岩が転がるガレ場は歩きにくいですぅ。

登山道の正面、紅葉に縁取られた所が第三雪渓。
こちらは、もう雪はありません。

 

雪が残っています。 

このあたりまでで降りる事にしました。

ここから赤岳までは1時間ほど。

この先は岩場を登らなければいけません。

体力的に自信がないのと、そろそろ下山の時間です。
赤岳まで行ってたら、陽が暮れてしまうかも・・・。

この光景を目に焼き付けて、来た道を戻ります。
名残惜しいです。

15:10、登山口に戻って来ました。

4時間かかりました。
平均的なコースタイムより少し時間がかかっています。

登りも下りも、抜かされる事はあっても誰かを抜いて歩く事はありませんでした。

若いカップルは、颯爽と歩きます。

右側の二人連れ、私達とよく似ています。

銀泉台からシャトルバスに乗り、車を停めている大雪湖レイクサイトへ。

このバスが、凄いオンボロ。
中乗りのドアは、ガムテープで開かないようにとめてあります。

路線バスとしては、もう使えないようなバスをここへ持ってきているんでしょうね。

満員で座れません、35分立ってバスに揺られました。

道は砂利道。
胃の腑まで揺れました。

やっと舗装された国道へ出る時のカーブで、ガラガラの後続バスが目に入りました。

「えぇ~」
こっちのバスよりは、新しいバス。
おまけに、車内はガラガラ。
そんなバスが、銀泉台から背後を走っていたのです。
これには、きれました。
もうバス運賃なんか払ってやらない!

「なんで、後続のバスに客を誘導せぇへんの!」
「うしろのバス、がらがらやんか!」

バスを降りる時、大阪弁丸出しで運転手と案内員に文句を言いました。

ほんとに、タダでバスに乗せてもらってるんじゃないよ、道北バスさん!

 動画があります。
大雪に吹く風の音を聞いて下さい。