歩いた後の温泉は格別。
湯が体にしみわたる。
お亀の湯、多勢の入浴客で賑わっていました。
もっぱら源泉風呂に浸かっていたが、時間が経つにつれ少々、汚れてきたみたい。
広い駐車場も満車。
道路に入庫待ちの車がズラリ並んでいる。
3連休の最終日、お天気も良い、すすきも見頃を迎えた。
一番混雑する時でしょう。
朝早くから出て来て正解。
予約しておいた一如庵へ向かいます。
3度目の「一如庵」ですが、2度目は売り切れで食べられなかった。
したがって、食事をするのは2度目。
あの1度目の感激が再び味わえるかどうか?
楽しみでもありました。
予約しておいて良かった。
私のすぐ後から来た予約無しの客は、1時間ぐらい待たされるという事で帰って行かれた。
縁側に作られた席につく。
ガラスの天板の下に、ガラスの水盤。
白い彼岸花が浮かんでいた。
席から眺める、入り口。
炭俵の横がトイレ。
トイレには、小さなタオルのハンカチが積まれ、これで手を拭き使用後は、カゴの中へ・・・。
貧乏性の私、なんだかもったいなくて使えない。
初めて来た時は、テーブルや座椅子はなく、脚付の膳で食べたものだが、
数年経つうちにすっかり装いも整ったみたい。
以前は、ご主人と奥様できりもりしておられたが、今日はスタッフが2人増えている。
私の背後、ここも縁側だが、客席にもなるのだろう。
しかし、店内のインテリアのセンスの良さには感心させられる。
そのセンスの良さは、料理にも表れ、野菜が見事に変身し、繊細で美しい料理になっている。
床の間の掛け軸代わりに掛かる赤い帯、棚には豪華な茶器セット。
思わず、持って帰りたくなった。
お茶、柿茶かな・・・?と、思ったが、ほうじ茶だった。
薄い・・・。
注文したのは、野菜料理が付く一の膳1800円也。
まず運ばれてきたのは、揚げ湯葉と松茸のお吸い物。
松茸、初物でした。
揚げた湯葉のアブラが椀の中でキラキラ光る。
見ようによっては美しいかもしれないが、やはり味のじゃまをしているような気がする。
続いて野菜料理の3種盛り。
ゴマたっぷり付けて揚げたさつまいも。
その後ろの蓮根は甘辛く味付けされていた。
しめじのマリネ。
何かハーブが使われ、良い香りがするが、何のハーブか分からない。
はぁ、花の名前も分からないし、香りも分からない。
エリンギのお寿司。
上品に仕上がっています。
つゆとワサビが運ばれてきて、ちょっと驚く。
銅製だろうか?4センチ四方の皿にワサビがのっている。
薬味はこれだけ。
色のコントラストもきれい。
蕎麦ちょこは真っ白な磁器。
野菜三種盛りは、骨董を思わせる染付け・・・。
器にも凝っておられるなぁ・・・と、こちらも嬉しくなる。
いよいよ蕎麦が運ばれてきた。
蕎麦を盛っている器は、ありきたりでちょっとがっかり。
もう少し、サプライズが欲しい。
更科の色に近い10割蕎麦。
繊細な手仕事のあとが見てとれる仕上がり。
つゆは、カツオの香りがたつさっぱり系。
通の人に言わせれば「かえしが出来ていない」と、言うのだろうか?
そば粉を溶いた蕎麦湯が一人前づつ。
三口ほどの玄米小豆ごはん。
炊いてから4日寝かせた・・・とか。
香の物も上品に。
蕎麦だけならわざわざ食べに来ないだろう。
やはり魅力なのは、あの野菜料理。
一度目ほどの感激は感じなかったが、手間をかけ、すっきり、おいしく仕上がった野菜。
自分でも出来そうな気がするのだが・・・。
店の中で売られていた小銭入れを買う。
古布のパッチワークで思わず衝動買い。
そういえば、1度目訪問時買った飯茶碗、少し欠けたけど今も愛用している。
蕎麦「一如庵」
奈良県宇陀市榛原区自明1362
西名阪針インターから国道369号線曽爾高原へ向けて走り20分程。
0745-82-0053
昼:11:30~14:30
夜:17:00~20:00(要予約)
定休日:火曜日・第1・3月曜日
一の膳、予約しておいた方がよい。