日本三大七夕まつりの第59回『湘南ひらつか七夕まつり』が2日から始まり、今年も出かけてきた。
「ひらつか七夕まつり」は、湘南の夏の風物詩として、半世紀以上の歴史があり、関東地区はもとより、
全国からも観光客が訪れてくる伝統のまつりである。
この日も、朝から梅雨の晴れ間が見えて、東海道線が平塚に到着すると略満員に近い客がホーム一杯に吐き出され、
駅員も整理に汗だくで絶叫していたのが、印象的であった。
駅前から「パールロード」に入り、メイン会場の「湘南スターモール」へと進んだが、駅から会場までは、混雑で前に進めない状況が続いていた。
スターモールでは、今年も見事な竹飾りが並び、絢爛豪華な装飾の大飾りが約90本あるそうで実に圧巻であった。
案内のチラシによると、七夕飾りは市内全体で約3,000本が飾られており、祭一色で賑わっていました。
ワンくんも賑やかな雰囲気を楽しんでいたが、突然変な人馬に出会って、「なんじゃこれワン」と吠え付いていた。
この日は、丁度、『七夕おどり千人パレード』が行われ、踊る人も見る人も一体なって、踊りに興じていた。
豪華な竹飾りは、毎年コンクールが行われているが、どれを見てもこの不景気風を吹き飛ばせと、豪華なものが多かった。
約12m程の高さのものや、様々な装飾を施したものが多く、最優秀作品には、見物客の足が止まって感嘆していた。
今年の目立つ人気の高い作品は、やはり時の流行を反映して、『天地人』の上杉景勝と直江兼続人形を飾ったものや、
歌舞伎の弁天小僧を飾った『浜松屋』などに人気が集まっていたようだ。
最優秀の特選には、『ブレーメンの七夕音楽隊』が輝いていた。
七夕と言えば、短冊に願いを込めて願い事を書きとめ、実現を願う慣わしが江戸時代から続いているが、
『幸せの星に願いを』のコーナーでは、多くの人が、思い思いの願いを込めて書き綴って吊るされていた。
短冊に書かれた願いには、やはり「景気回復」・「就職への悲願」・「婚活の成功」・・・など、皆さんの思いが多いようだ。
この日管理者の目を惹いたのは、養護施設の高齢者の皆さんが、車椅子で見えておられて、
美しい竹飾りを見ながら「綺麗ですね~」と涙を流しておられた光景である。
織姫と夏彦の1年に一度の天の川での逢瀬が、今年は実現するのだろうか?
何故かいつもこの日に限って、男女の若者達が浴衣姿で闊歩している姿が目立つが、着こなしが出来ていなくて、
だらしない姿には興ざめであった。
毎年、ボランテイアに参加しているという知人に聞くと、前日までの飾り付けが深夜から明け方まで掛かるそうで、
その支柱や固縛方法は、安全最優先で施行されており、長年の経験を活かしたプロの技だそうである。
また、この竹飾りは、来月に予定される「仙台七夕まつり」や「安城七夕まつり」など全国の七夕へ譲渡されるそうであるが、
その譲渡価格により、行き先が決まるとか?
無事の安全なまつりを維持するために、裏方のご苦労も半端じゃないようだ・・・・